介護×IoT

IT,IoTによる具体的な(在宅)介護への活用方法を発信!

MESHで見守り

みまもりホットライン

現在、雨後のタケノコのごとく、見守りシステムと呼ばれるものが増えています。

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私が初めて、見守りシステムというものを知ったのは、象印マホービン株式会社の「みまもりほっとライン」です。

www.mimamori.net

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日常的によく使われるポットに着目し、ポットが日々使われたら、介護者にメールで知らせるサービスです。使用時間も把握できるため、毎日のライフスタイルと違った行動があれば、気付くことも可能です。IoTの構成に当てはめると、ポットを使用(電源ONなどの行動もセンシングしています)=センサー、ポットから使用状況を送信、管理=クラウド、介護者にメールを送信=アクチュエーターとなります。IoTに当てはめましたが、IoTなどという言葉がなかった2001年にみまもりホットラインのサービスは開始しています。実に16年もの前からサービス開始していると思うと、感慨深いものを感じます。

 

みまもりホットラインのコスト

HPで確認する限り、みまもりホットラインは、初期費用5,000円(税別)で、 後は月々3,000円(税別)となり、ポット自体はレンタルとない、この料金に含まれています。クラウドへの情報送信は、ポット自体に通信モジュールが内蔵されており、通信料も毎月の金額に含まれています。

 

MESH

IoTを簡単に実現できる「MESH」という製品があります。

meshprj.com

ブロック形状で、明るさや人感などの各種センサーになっています。

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[ソニー] Sony MESH 7タグセット MESH-100B7A

[ソニー] Sony MESH 7タグセット MESH-100B7A

 

 

MESHで実現する見守り

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Amazon Echo(アマゾンエコー)のような音声認識は介護の役に立つか

Amazon Echo

最近ネットニュースなどでは比較的よく見るようになったAmazon Echoという製品があります。声でAmazonに注文が可能です。

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amazonより引用

日本では2017/02現在未発売ですが、年内に発売かもというニュースがでています。

www.newsweekjapan.あはjp

また、先日は誤発注したニュースもあり、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

roboteer-tokyo.com

 

音声認識は最高の入力方法か

誤入力のリスクもあり、声で注文しなくても、PCやスマホがあるので不要という考えもあるでしょうが、私は確実に音声認識は広まると考えています。特に高齢者はPCやスマホを使いこなすのも難しいでしょうし、声ですぐ注文ができることのメリットは計り知れないです。またAmazon Echoは他製品と連携することにより、他製品を操作することも可能です。例えば以前の記事でもご紹介した、PhilipのHueは連携可能で、Amazon Echoに照明つける旨をいうと、照明がつくようです(具体的に、日本語ではどう伝えることになるでしょうか)

 

ayanokouji777.hatenablog.com

 

医療、介護での音声認識、音声入力

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リショーネPlusは特殊寝台(ベッド)か車いすか

福祉用具貸与単位数 貸与種目別割合

前回の記事のとおり、福祉用具貸与には対象となる種別が存在します。

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これらの種別の割合は以下の通りです。

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一般社団法人シルバーサービス振興会 資料より引用。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000136658.pdf

 

特殊寝台と車いすで約6割を占めています。

 

離床アシストロボット リショーネPlus

Panasonicが発売する、リショーネPlusという製品があります。

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紛失防止タグは徘徊防止の役にたつのか

見守りタグ

以前の記事にも記載しましたが、現在各地域で地域の徘徊老人のための見守りサービスの実証実験が行われています。

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こちらで紹介したALSOKのシステム構成は以下の図のようです。

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ALSOK HPより。

高齢者の靴に見守りタグを埋め込み、見守りタグからボランティアのスマホBluetoothで接続、スマホからクラウドの見守りタグアプリサーバーへ位置情報を送信し、サーバーから介護者へ情報を伝えることにより、高齢者を見つけます。

 

紛失防止タグ

前述した見守りタグと同原理の、紛失防止タグというものがあります。こちらでしたら、現状気軽に購入することが可能です。

 

 こちらのTrackRでしたら、Amazonでも購入できますし、SoftBankクラウドファンディング「+Style」でも購入できます。

plusstyle.jp

もっと身近では最近、ヨドバシカメラの店舗でもMAMORIOという商品が購入可能です。

robotstart.info

 

TrackR

私は+StyleでTrackRを購入してみました。

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財布につけてみました。

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スマホにアプリをインストールし、タグを追加します。

 

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スマホタグが一定距離を離れると音がなるように設定します。

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実際に音がなる様子は以下の動画をご覧ください。

www.youtube.com

 

実際の感想は

一定距離が離れていた場合に音がなるので、気づくかなと思いきや、町中だと気づきにくいかもしれません。万が一、紛失した際は、最後に接続していた地点をスマホで保持していますので、それをめどに探し、スマホでタグから音を鳴らすように操作できますので、音を頼りに探せるかなと思います。ただ、Bluetooth接続というのが結構まだまだ信頼性に欠けるといいますか、一定距離が離れていても音がならないときがたまにあるようです。

 

徘徊防止の活用にはまだまだ課題

紛失物なら基本的には動かないので、比較的わかりやすいのですが、徘徊の場合は自律的に移動しているので、探すのは困難を極めます。実際、私が子供のころに兄がいなくなったことがありましたが、そのときに両親の気持ちは耐えられなかったでしょう。交通事故にあってたらどうしようか、なにか事件にまきこまれたらどうしようか。そのシステムでは、同アプリをスマホにインストールしている人がいたら、そこからもサーバーに情報を送れます(前述の見守りタグのボランティアと役割と同様)。そのため、このようなシステムが普及すればするほど、見つかる可能性が高くなります。将来的にはタグと接続しサーバーに情報を送れるようなものが電柱などに配置されるのではないでしょうか。

 

まとめ

まだ万全とは言えませんが、3千円ほどですし、まずは紛失防止として使ってみて、介護など、見の周りに役立ててみてはいかがでしょうか。

福祉用具貸与サービスとしての車いす

福祉用具貸与

介護保険下のサービス種類のひとつに「福祉用具貸与」(要支援の場合は「介護予防福祉用具貸与」)というものがあります。現状、福祉用具貸与で提供しているものは以下のとおりです。

  • 車いす
  • 車いす付属品
  • 特殊寝台
  • 特殊寝台付属品
  • 床ずれ防止用具
  • 体位変換
  • 手すり
  • スロープ
  • 歩行器
  • 歩行補助つえ
  • 徘徊感知機器
  • 移動用リフト
  • 自動排泄処理装置

 

具体的な商品は?

介護保険の対象となる商品を決定するのは、各保険者(市町村)となりますが、概ね、公益財団法人テクノエイド協会が認定したものが承認されているようです。

www.techno-aids.or.jp

こちらのHPでは福祉用具の検索も可能です。

 

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WHILL

車いすを検索してみると、WHILLという商品が見つかります。

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whill.jp

こちらの商品は、デザイン的にも優れ、iPhoneBluetoothで接続し遠隔操作ができるなど、従来の車いすのイメージを一新したことで各種メディアにもとりあげられているので、ご存知の方も多いかと思います。

pc.watch.impress.co.jp

 

車いす×IoT

iphoneと接続できるなど、近年、車いすにもIoTの波が押し寄せています。兄の車いすを押していた私としては大いに歓迎しています。車いすを使ってらっしゃる方、また私のように介助していた方なら分かるかと思いますが、従来のものは、出来ないことは仕方ないとあきらめることがおおすぎて、あきらめる癖がついてしまったのではないでしょうか。押さなくてもBluetooth接続された対象を自動的に追尾するような商品もいずれできるでしょう。

持ち主を自動追尾してくれるスーツケースが登場?? その驚きのスーツケースに迫る!! – CHALLENGER

japan.cnet.com

 

www.jiji.com

 

車いす×soracom

IoT界隈の方ならご存知のsoracomという会社があります。WHILLは新サービスにおいて、機器の位置情報、機体&センサ情報をWHILL社のサーバーに送るためにsoracomを利用しているようです。

soracom.jp

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BOCCOとmythingsで天気予報を聞く

毎回同じことは自動化しよう

負荷を軽減するためには、毎回同じこと=定型化された作業は自動化することを検討しましょう。とは言っても、なかなか、おむつ交換や歩行支援、食事支援などのような複雑な作業の自動化はまだできそうにありません。まずは身近なことを自動化してみましょう。

 

天気予報を毎日チェックしてますか?

毎朝、テレビやネットで天気予報をチェックされている方も多いと思います。テレビだと好きな時間にわからないですし、スマホでいちいちチェックしたりも煩雑で、そもそも高齢者は自身のスマホを持っていない方もいらっしゃるでしょうし、まずはこういった身近なことから自動化してみましょう。

 

mythings

yahooが提供している、mythingsというサービスがあります。これは、「~したら~する」といった、WEBサービスを連携させるためのサービスです。世界的にはIFTTTが有名ですが、日本発としてはmythingsが有名です。

mythings.yahoo.co.jp

japan.cnet.com

 

天気予報の情報を取得し、Boccoで出力する

mythingsに対応しているサービスは色々とありますが、yahooが提供している天気予報から情報を取得し、以前紹介したBoccoで出力してみます。

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見守りシステムの現状

「見守り」の定義

介護における見守りの定義とはなんでしょうか。私は以下のように考えています。

  • 転倒などの不測の事態を未然に防げるようにすること
  • 不測の事態が起こった場合にすぐに適切な対応をすること

 

未然に防ぐ

未然に防ぐには、日頃からの行動、行為を把握することが大切です。すなわち、なんだか今日は元気がないな、足がもたつくな、顔色が悪いなといった、今までと今の比較により、異変を察知することが重要です。私的なことですが、私は若いころは自分のことを優先するばかり、あまり兄の状況を把握しておらず、気付いた時には以前と違うため、ただただ狼狽するといったことがありました。気持ちの面でも、できるだけ要介護者との状況把握は密にすることで、今後のことを改善、検討できるようになるかと思います。

 

適切な対応を行う

医療機関に連絡する。人工呼吸をする。保護者に連絡する。抱き起す。etc...

状況により、適切な判断をし、行動を起こさないといけません。また迅速にその行動を起こすことにより、負荷が軽減されることもしばしばあるため、判断、行動にかける時間もなるべく短くする必要があります。

 

見守りシステム

以前の記事にも記載しましたが、現状見守りサービスと呼ばれるものはいくつも存在します。

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