福祉用具貸与
介護保険下のサービス種類のひとつに「福祉用具貸与」(要支援の場合は「介護予防福祉用具貸与」)というものがあります。現状、福祉用具貸与で提供しているものは以下のとおりです。
具体的な商品は?
介護保険の対象となる商品を決定するのは、各保険者(市町村)となりますが、概ね、公益財団法人テクノエイド協会が認定したものが承認されているようです。
こちらのHPでは福祉用具の検索も可能です。
WHILL
車いすを検索してみると、WHILLという商品が見つかります。
こちらの商品は、デザイン的にも優れ、iPhoneとBluetoothで接続し遠隔操作ができるなど、従来の車いすのイメージを一新したことで各種メディアにもとりあげられているので、ご存知の方も多いかと思います。
車いす×IoT
iphoneと接続できるなど、近年、車いすにもIoTの波が押し寄せています。兄の車いすを押していた私としては大いに歓迎しています。車いすを使ってらっしゃる方、また私のように介助していた方なら分かるかと思いますが、従来のものは、出来ないことは仕方ないとあきらめることがおおすぎて、あきらめる癖がついてしまったのではないでしょうか。押さなくてもBluetooth接続された対象を自動的に追尾するような商品もいずれできるでしょう。
持ち主を自動追尾してくれるスーツケースが登場?? その驚きのスーツケースに迫る!! – CHALLENGER
車いす×soracom
IoT界隈の方ならご存知のsoracomという会社があります。WHILLは新サービスにおいて、機器の位置情報、機体&センサ情報をWHILL社のサーバーに送るためにsoracomを利用しているようです。
おそらく、車いす利用者と連絡がとれなくなった場合には位置情報から今どこにいるかを調べたり、機器のどこかが不調であることを感知することで保守につなげたりなどのサービスを提供するのだろうと予想されます。
車いす利用者のデータの重要性
位置情報ひとつにしてみても、車いす利用者がどういった行動をしているかわかるとなると、これはかなり価値の高い情報となるはずです。例えば、車いす利用者がいつも特定のエリアはなかなか進まないなら、なにか道路に問題があるのではないかと予想できたりなど、健常者にはわからない、車いす利用者ならではの情報となります。これらのデータを二次利用(もちろん匿名化)して、別に有効活用できるようになるのではと考えます。いずれこういったデータを売り買いされる未来もありえるのではないでしょうか。
まとめ
まだまだ福祉用具のIoT化は黎明期といえます。まずは利用者の多い車いすから進んでいくのではないでしょうか。