介護×IoT

IT,IoTによる具体的な(在宅)介護への活用方法を発信!

コミュニケーションロボットを活用したレクリエーションは普及するか

レクリエーションの目的

老健、特養などの入所施設やデイケア、デイサービスの通所施設で行われているレクリエーションは主に以下の3つを目的としています。

  • 体を動かすこと
  • 脳を動かすこと
  • コミュニケーションをとること

体を動かすことで身体機能の維持や向上を図ります。体を動かさないと筋力の低下や介護度の進行のリスクが高まるためです。具体的なレクリエーションとしては、体操やダンスなどです。

 

脳を動かすこととは、脳を活性化させることです。いわゆる脳トレですね。認知症の予防や認知症症状の進行を遅らせる効果が期待されます。手先を使った、おりがみや工作などがこれにあたります。

 

コミュニケーションをとるというのは、レクリエーションは一人で行うものもありますが、他の高齢者とともに歌を歌うなどといったみんなでなにかをすることにより楽しみ、達成感を共有します。特に独居の在宅高齢者はどうしても引きこもりがちになりやすいため、他人とのかかわりにより社会との接点やいきがいといったものを持つようにしく狙いがあります。

 

コミュニケーションロボットとレクリエーション

介護分野でコミュニケーションロボットの活用が期待されているのは
こういったレクリエーション支援です。

 

富士ソフトのパルロは介護に特化しているだけあり、レクリエーションの種類が豊富です。HPでは、「歌やダンス、クイズなどのレクリエーションを行なうことでご利用者様の介護予防のお手伝いをしています」と記載されています。


Palro(パルロ)

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他には「Sotaレク」といったものもあります。

flets.com

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コミュニケーションロボットとしての表現

コミュニケーションロボット 人型が多いです。表現方法として一番シンプルなのは言葉です。人型であれば、言葉の他に身振り手振りも使えます。ただ、みなさんも経験あるように、人にモノを伝えるというのは言葉と身振り手振りだけでも難しい場合が多く、そのため、例えば会議などでは図などの表現も使っているのではないでしょうか。

単純な人型コミュニケーションロボットでは図を表現できません。そのため、最近ではTapiaやUniboのように頭部がモニターとして構成され、(他には、例えばPepperはもともとタブレットを胸部にもっています。)モニターでロボットの顔の表現をしつつ、図などを表現するといったことも可能になりそうです。

mjirobotics.co.jp

www.unirobot.com


また、人型であっても、それこそヒトと同じように、テレビや他のモニターを制御して
図示するといったことも、いずれ出来るのかもしれません。単純に、ロボットに赤外線リモコンを搭載し、テレビを操作するようなものはすでにUniboでは可能のようです。

現状でも、AmazonのFireStickTVやGoogleのChromeCastのようにテレビに接続し、
ネット経由で好きなコンテンツをテレビで見れることもできるので、今後はそこから発展し、コミュニケーションロボットからそれを操作して、テレビと合わせて、多種多様な表現ができていくようになっていくのではないでしょうか。


まとめ

効果が定量的にわからないなど課題はまだまだありますが、いずれにしろ、介護分野にコミュニケーションロボットのようなICTが活用されるのは必至です。昨今のスマホでのアプリ開発のように、コミュニケーションロボットのアプリ開発者も増えていくでしょう。私自身も勉強して、コミュニケーションロボットのアプリ開発者の一員になっていこうと思います。