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【登壇しました】UiFes「介護障害福祉の請求作業を自動化してみた」

UiPathFriendsFestival2020でLTしてきました

UiPathというRPA製品のオンラインイベント「UiPathFriendsFestival2020」でLTしてきました。資料はこちら。

 

slideshare.net

youtu.be

 

介護と障害福祉は別のもの

本資料、詳しい人にはわかると思うのですが、介護と障害福祉(放課後等デイサービス)の話が混ざっています。これは引用する資料集めがめんどくさかったから、介護・障害福祉業界以外の人にわかりやすくするためです。

 

前職で約10年介護請求ソフトを開発してました

言い訳を終えたところでさて、本資料の7ページで「改正対応だけで精一杯。。。とくにローカルルールには対応できない。」という意見は、私自身の感想です。私は前職では介護請求ソフトの開発を行っていましたが、本当にこのような状況です。全国にユーザーがいて、新たな都道府県のユーザーが増えるたびに、毎回調査から始まります。

 

都道府県の国保連(国民健康保険団体連合会)のHP、社保(社会保険診療報酬支払基金)の各都道府県のページ、ORCAの各都道府県のページなどなどを調べまくります。

 

奈良の例

www.kokuhoren-nara.jp

www.ssk.or.jp

www.orca.med.or.jp

 

請求について不明点があった場合には、国保連に電話して聞くこともありましたが、その情報どこに書いてるの?と聞いても書いてない場合や、今まで問題なく請求出来ていたのに、国保連の担当者が変わったら返戻(請求NG)になることさえありました。

 

これらに加えて、3年に一度の報酬改定や、直近では消費税変更による単位数の変更、様々な対応が毎年起こり、請求ソフトベンダーは常に対応に追われているのが現状です。

 

現場は請求と記録に忙殺されている

仕事柄、介護事業所に行くことも多かったのですが、実際の介護のほか、請求や記録などの事務作業が驚くほど多いです。特に請求作業は売上に直結する部分なので、請求作業が遅れると報酬の入金も遅れることになってしまいます。

 

そのため、請求ソフトの入力効率化などを望まれることも大変多かったのですが、前述した理由によりなかなかそこまで手が回らないことが多かったです。

 

RPAで事務作業を軽減させる

今回、登壇したのはRPA製品のUiPathのイベントで、RPAは昨今よく聞かれる事務作業の軽減に効果があります。今回は請求ソフトの実績入力の作業をUiPathで自動化させました。この仕組みは私が勤めている会社の放課後等デイサービスで、実際に運用しています。

RPAは複数の製品があり、どれを採用するか検討したのですが、やはりUiPathのCommunity Editionは制限付きで無償で使うことが出来るため採用しました。

従業員が250人未満で、売上高が500万ドル未満の組織(関連会社を含む)の場合は、非本番利用だけでなく本番利用することができます。

www.uipath.com

 

最近だと、同様にAutomation Anywhereと製品もCommunity Editionがあるようです。

www.automationanywhere.com

 

現場はRPAを使いこなせるか?

私は一応エンジニアなので、UiPathで開発しましたが、非エンジニアはどうでしょうか。RPAは非エンジニアでも使えるような文脈で語られることも多いのですが、正直まだまだ非エンジニアだと難しいのではないかというのが私の実感です。

ただ、この分野も日々進化していっているのでどんどん使いやすくはなっていくと思います。

UiPathではStudioXという製品は、より非エンジニア向けとなっているようです。

www.uipath.com

 

まとめ

文書の削減など、事務作業を省力化していこうという流れもありますし、事業所は介護や支援などの本来の作業に注力すべきです。

そのためにも、RPAで事務作業を効率化していくなど、介護・障害福祉業界にRPAの普及に尽力していきたいと思っています。