混合介護とは
介護保険適用内と適用外のサービスを同時に提供することを言います。介護保険適用内のサービスに関しては厚生労働省のHPをご参照ください。
公表されている介護サービスについて | 介護事業所・生活関連情報検索「介護サービス情報公表システム」
介護保険適用外のサービスとしては、さまざまありますが、代表的なものとしては、家事支援や配食サービスがあります。介護保険適用外のサービスに関しては、厚生労働省、農林水産省、経済産業省が連名で保険外サービス活用ガイドブックを出しているほどです。
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/guidebook-zentai.pdf
東京都豊島区が「特区」申請
東京都の豊島区では混合介護を進めていくことになっています。
混合介護の具体的なサービス例
さて、実際、混合介護が解禁されると、具体的にどうなるでしょうか。よく話題にあがるのが、生活援助のサービスです。生活援助のサービスは主に日常生活においての家事を行うサービスですが、同居家族がいる場合には利用できません。しかし同時に訪問介護のサービスを受けている場合には、訪問した際に同時にすることで効率よくサービスが提供できる可能性があります。また、訪問系サービスで訪問する際に、介護保険適用外の配食サービスを届けることができれば、これも効率化できる可能性が高いです。
宅配と見守り
昨今なにかと話題の宅配業界ですが、つい先日、こんな記事を見かけました。
つまり、同じビルに宅配するのだら、一社が一括して配送することで効率化しようということです。また、宅配業者はこのような、宅配と同時に提供するサービスとして、以前から見守り分野にも展開しています。
効率化するにはICTが必須
手間を減らすため、業務改善、効率化という点でいうと、ICT化は必須となると考えます。先の例であれば、事業所間や地域間、なんらかの単位で情報を共有することにより、訪問する際に食事も持っていこうという行為が成立します。
まとめ
混合介護に関しては賛否両論の意見があります。ただ個人的には混合介護になるのは避けられないと考えています。またこれにより、高齢者への行き届いた便利なサービスを提供する市場が拡大するとも考えます。その際はICT化は必須です。もちろん利用する側はICTを意識することなく、うまく活用する提供側が出てくることを期待しています。