介護×IoT

IT,IoTによる具体的な(在宅)介護への活用方法を発信!

ドローンネットワークカメラで見守り

遠隔操作のネットワークカメラ

現状の一般的なネットワークカメラはパン(左右振り)やチルト(上下ふり)はするものの、据え置き対応なため、カメラから離れた場所を撮影するということはできません。カメラを各部屋や廊下などに配置すれば良いのかもしれませんが、電源の問題もありますし、どうしても死角は出来てしまいます。

しかし、最近ようやく出てきました!

 

 

ただ、充電器に自動で戻るようなことはできず、すべて手動で操作しなくてはいけないようなのが惜しいです。

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ネットワークカメラのセキュリティについて

ネットワークカメラは危険?

ネットワークカメラと聞いて、ネガティブなイメージを持つ人もいらっしゃるかと思います。それはおそらく、監視されているといった、プライバシーの侵害等々に起因するためではないでしょうか。

 

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 映像流出

つい先日も、世界中のネットワークカメラの映像を表示するサイトが話題になったことは記憶に新しいと思います。これに関しては、初期パスワードのままであったことが問題で私が実際に購入した最近のカメラでは、初期値のままだと警告が出たり、変更しないと使用できないなどの改善が見受けられます。

www.insecam.org

 

私が実際にこの映像表示サイトをいくつか見た限りでは駐車場が表示されていることが多いように感じました。駐車場を利用される際、誰かに覗かれているというのは確かに気持ちの良いものではありませんが、ただ、誤解を恐れずにいうと、カメラ以外にも、駐車場の管理人または往来中の人に見られることと違いはあるでしょうか。 大事なことは、公開、非公開を適切に分けることではないでしょうか。

 

シルエット表示

どうしても被写体を表示するのがまずい場合はシルエット表示するという技術もあります。市販されているネットワークでこの機能を搭載しているものは見つけられませんでしたが、こういったセキュリティに配慮した機能を気軽に使えるものもいずれ普及していくのではないでしょうか。

web.canon.jp

まとめ

見守りのためにネットワークカメラを使う際にはパスワードの設定はかならずしてください。ただ、セキュリティに過敏になるあまり、使用を躊躇するのはもったいないと考えます。

 

介護とコミュニケーションロボット

介護ロボットという言葉を、最近はよく耳にすることも多くなったのではないでしょうか。ただ、介護ロボットと一口にいっても、入浴補助、食事補助、歩行支援、高齢者レクリエーション、見守りなど、実に多種多様なものがあります。その中でも、今回はコミュニケーションロボットについて考察してみたいと思います。

コミュニケーションロボット

・パロ

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おそらく、現在有名となった介護コミュニケーションロボットとしては、アザラシ型ロボット「パロ」がまず最初に有名となったのではないでしょうか。日本の独立行政法人産業技術総合研究所産総研)が開発し、2002年にギネスブックから世界一の癒しロボットとして認定されています。日本のみならず、なんなら海外の方が有名かもしれないほどで、イギリス、スウェーデン、イタリアなどで高い評価を受けたとのレポートもあります。

・パルロ

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よりロボット感が強くなったのが、富士ソフトのパルロです。高齢者と運動しているパルロの映像、記事などをメディアで見たことある方も多いのではないでしょうか。パルロは富士ソフトのHPでもアピールしているように、、介護施設での運動、リクリエーションを行うことをひとつの明確な目的にしているように感じます。

・うなずきかぼちゃん

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家庭用磁気絆創膏「ピップエレキバン」で有名な、ピップ株式会社のうなずきかぼちゃんです。パロのような、ぬいぐるみ感が強いでしょうか。いろいろな言葉をしゃべったりし、認知症の方の話し相手に活用されています。(話し相手というサービスも介護分野では需要があります。こころみ社の「つながりプラス」などが有名です。

tsunagariplus.cocolomi.net

 

BOCCO(ボッコ)

BOCCOについては、以下の記事をご覧ください。

ayanokouji777.hatenablog.com

ayanokouji777.hatenablog.com

 

 

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ネットワークカメラでの見守り

四六時中見守るということ

介助者が高齢者(および心身の障碍者など。)を
四六時中見守るということは現実的に不可能です。
少し目を離したすきに外に出てしまい、認知症患者の鉄道事故」といった事故が発生したケース、転倒や徘徊、それらを最小限するためにネットワークカメラの活用はいかがでしょうか。

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ネットワークカメラの機能

私がネットワークカメラに求める機能は以下のとおりです。
・録画できること
・パン(360度近く回転)できること
・1万円以下で安価であること
・動体検知または人体検知ができること
・検知をプッシュ通信などで知らせてくれること
・音も聞けること
・マイク内臓で遠隔から声をかけれること

具体的な日常ケース

朝、高齢者はまだ睡眠中なため、キッチンで朝食を準備する。
キッチンから高齢者は見えないが、寝室にあるネットワークカメラにより手元のスマホで目を確認する。
高齢者が起きてくるときは、動体検知(または人体検知)によりスマホにプッシュ通信が来るため、見逃すことを防ぐ。

遠隔地に住む、娘がマイクとスピーカーにより声かけ。
あまり音質はよくなく、タイムラグもあるが、それが逆に挨拶と簡単な会話程度に済ませるような雰囲気になり遠隔地の娘も負担少なく、高頻度で会話することで家族のコミュニケーションが生まれる。

夜、近所に住んでる息子が仕事帰りにカメラにより、そろそろ寝る、またはトイレ介助が必要かを判断し、その際は立ち寄り介助を行う。
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ABOUT

ブログご覧いただきありがとうございます。

普段は、保険報酬請求を主とした介護システムのSEをしております。

2018/03/21追記

最近は「介護ロボットONLINE」というサイトにも記事を寄稿しています。

そちらもお読みいただければ幸いです。

kaigorobot-online.com

 

 

私は家にネットワークカメラを4台設置しています。これは両親が高齢で、兄が障害を持っているので会社に行っている間も気になるためです。また、母も家事などしながら、タブレットで兄を見たりしています。

 

兄は2016/09に亡くなりました。44歳でした。兄は11歳のときにジャーミノーマになり、知的障害になり、右半身付随になりました。私が今、介護システムの仕事をしているのも兄が理由です。30歳過ぎまでは、ぼーっと開発していたのですが、ちょうどリーマンショックだかで仕事がなくなり、それなら、兄との将来が不安だし、介護関係に進もうと。

 

亡くなった当日、私が会社に着き、カメラで確認したら誰か知らない人がいる。。。兄に心臓マッサージ(?)をしている。。。すぐさま電話したら、救急車が来て、今から病院へとのこと。カメラはずっと録画にしていて、SDカードに保存されています。

1,2日程度で、上書きされます。SDカードはもうカメラから抜いてます。なので、兄が苦しんでいるところも、保存されているはずです。ただ、やはり見るのがつらいので、まだ見ていません。

 

カメラつきっきりで見ていたら、異変に気付き亡くならなずにすんだのかなぁ。
遠隔診療のように、そういったサービスもいずれ必要なのかもしれないですね。

 

兄の30年以上におよぶ在宅での障碍者の生活のための知恵、また昨今のIoT、クラウド、AIなどを活用して、在宅介護の生活向上を考えていくHPにしていこうと考えております。

 


お兄ちゃんへ20160214