介護×IoT

IT,IoTによる具体的な(在宅)介護への活用方法を発信!

介護とコミュニケーションロボット

介護ロボットという言葉を、最近はよく耳にすることも多くなったのではないでしょうか。ただ、介護ロボットと一口にいっても、入浴補助、食事補助、歩行支援、高齢者レクリエーション、見守りなど、実に多種多様なものがあります。その中でも、今回はコミュニケーションロボットについて考察してみたいと思います。

コミュニケーションロボット

・パロ

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おそらく、現在有名となった介護コミュニケーションロボットとしては、アザラシ型ロボット「パロ」がまず最初に有名となったのではないでしょうか。日本の独立行政法人産業技術総合研究所産総研)が開発し、2002年にギネスブックから世界一の癒しロボットとして認定されています。日本のみならず、なんなら海外の方が有名かもしれないほどで、イギリス、スウェーデン、イタリアなどで高い評価を受けたとのレポートもあります。

・パルロ

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よりロボット感が強くなったのが、富士ソフトのパルロです。高齢者と運動しているパルロの映像、記事などをメディアで見たことある方も多いのではないでしょうか。パルロは富士ソフトのHPでもアピールしているように、、介護施設での運動、リクリエーションを行うことをひとつの明確な目的にしているように感じます。

・うなずきかぼちゃん

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家庭用磁気絆創膏「ピップエレキバン」で有名な、ピップ株式会社のうなずきかぼちゃんです。パロのような、ぬいぐるみ感が強いでしょうか。いろいろな言葉をしゃべったりし、認知症の方の話し相手に活用されています。(話し相手というサービスも介護分野では需要があります。こころみ社の「つながりプラス」などが有名です。

tsunagariplus.cocolomi.net

 

BOCCO(ボッコ)

BOCCOについては、以下の記事をご覧ください。

ayanokouji777.hatenablog.com

ayanokouji777.hatenablog.com

 

 

効果について

「笑顔が増えた」、「会話が増えた」といった声はあるのですが、どの製品がどの程度効果があるか、どのような機能がどのような状況で効果があるかといったものがわからないのが現状です。今後普及を見込む場合にこのままだと難しいと考え、導入効果を定量的・実証的に調べた調査し、数値化しようという動きがあります。

 

www.amed.go.jp



これらの効果が定量的にわからないと、今後は補助金の対象にもなりにくいといったこともありそうです。(補助金に関してはいずれ詳しく。)

レクリエーション

 前述したパルロに見られるように、コミュニケーションロボットの介護への活用として、レクリエーションへの活用が現状多くみられます。(他には「Sotaレク」など。

Sota レク | キューアンドエー


レクリエーションとは、身体機能の維持や向上、脳の活性化、コミュニケーションを目的としています。簡単な体操であるとか、おりがみなどの昔の遊びなどが一般的です。毎回のことですから、提供事業所の方も、今回は何にしようかと頭を悩ませるものです。ですので、レクリエーションの本、雑誌などもよく見かけます。レクリエーションは、通所介護、通所リハビリテーションなどの通所系サービス(みなさんも、朝に高齢者をバスに乗せてる姿を見たこともあるのではないでしょうか)や、特養、特定施設(有料老人ホーム、サ高住など)などの施設系サービスで行われています。

コミュニケーションロボットはクラウドから新たなリクリエーションサービスをダウンロードすることにより、何種類ものリクリエーションを行うことができます。

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レクリエーションについてはこちらの記事もご覧ください。

ayanokouji777.hatenablog.com

まとめ

いかがでしょうか。介護ロボットというと、歩行支援などの直接的なものをイメージするかもしれないですが、現状は、今回ご説明したようなコミュニケーションロボットの分野が参入しやすくいためか(リスクが少ないため?)、多くなっています。AIやIoTの発展とともにこの分野も成長するのは必至であると考えています。