介護×IoT

IT,IoTによる具体的な(在宅)介護への活用方法を発信!

ネットワークカメラでの見守り

四六時中見守るということ

介助者が高齢者(および心身の障碍者など。)を
四六時中見守るということは現実的に不可能です。
少し目を離したすきに外に出てしまい、認知症患者の鉄道事故」といった事故が発生したケース、転倒や徘徊、それらを最小限するためにネットワークカメラの活用はいかがでしょうか。

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ネットワークカメラの機能

私がネットワークカメラに求める機能は以下のとおりです。
・録画できること
・パン(360度近く回転)できること
・1万円以下で安価であること
・動体検知または人体検知ができること
・検知をプッシュ通信などで知らせてくれること
・音も聞けること
・マイク内臓で遠隔から声をかけれること

具体的な日常ケース

朝、高齢者はまだ睡眠中なため、キッチンで朝食を準備する。
キッチンから高齢者は見えないが、寝室にあるネットワークカメラにより手元のスマホで目を確認する。
高齢者が起きてくるときは、動体検知(または人体検知)によりスマホにプッシュ通信が来るため、見逃すことを防ぐ。

遠隔地に住む、娘がマイクとスピーカーにより声かけ。
あまり音質はよくなく、タイムラグもあるが、それが逆に挨拶と簡単な会話程度に済ませるような雰囲気になり遠隔地の娘も負担少なく、高頻度で会話することで家族のコミュニケーションが生まれる。

夜、近所に住んでる息子が仕事帰りにカメラにより、そろそろ寝る、またはトイレ介助が必要かを判断し、その際は立ち寄り介助を行う。
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ABOUT

ブログご覧いただきありがとうございます。

普段は、保険報酬請求を主とした介護システムのSEをしております。

2018/03/21追記

最近は「介護ロボットONLINE」というサイトにも記事を寄稿しています。

そちらもお読みいただければ幸いです。

kaigorobot-online.com

 

 

私は家にネットワークカメラを4台設置しています。これは両親が高齢で、兄が障害を持っているので会社に行っている間も気になるためです。また、母も家事などしながら、タブレットで兄を見たりしています。

 

兄は2016/09に亡くなりました。44歳でした。兄は11歳のときにジャーミノーマになり、知的障害になり、右半身付随になりました。私が今、介護システムの仕事をしているのも兄が理由です。30歳過ぎまでは、ぼーっと開発していたのですが、ちょうどリーマンショックだかで仕事がなくなり、それなら、兄との将来が不安だし、介護関係に進もうと。

 

亡くなった当日、私が会社に着き、カメラで確認したら誰か知らない人がいる。。。兄に心臓マッサージ(?)をしている。。。すぐさま電話したら、救急車が来て、今から病院へとのこと。カメラはずっと録画にしていて、SDカードに保存されています。

1,2日程度で、上書きされます。SDカードはもうカメラから抜いてます。なので、兄が苦しんでいるところも、保存されているはずです。ただ、やはり見るのがつらいので、まだ見ていません。

 

カメラつきっきりで見ていたら、異変に気付き亡くならなずにすんだのかなぁ。
遠隔診療のように、そういったサービスもいずれ必要なのかもしれないですね。

 

兄の30年以上におよぶ在宅での障碍者の生活のための知恵、また昨今のIoT、クラウド、AIなどを活用して、在宅介護の生活向上を考えていくHPにしていこうと考えております。

 


お兄ちゃんへ20160214