介護×IoT

IT,IoTによる具体的な(在宅)介護への活用方法を発信!

AWS IoT エンタープライズボタン(AWS IoT Enterprise Button)+IFTTTで家族みんなにLINEメッセージを送る

連絡手段を増やしましょう!

日々、ご家族の介護をされている方は、ひとりで抱え込むことなく、できるだけ多くの協力者をつくって、負担を分担していきましょう。そのために、今までBOCCOやネットワークカメラの記事を書いてご紹介させていただきました。

kaigorobot-online.com

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ユカイ工学 BOCCO ボッコ

ユカイ工学 BOCCO ボッコ

 

ネットワークカメラはこちらから連絡をとれますし、BOCCOは介護が必要な方からも、こちらからも双方向で連絡することができます。今回は、介護が必要な方から連絡するためのガジェットとして、 AWS IoT エンタープライズボタンをご紹介したいと思います。

 

AWS IoT エンタープライズボタンとは

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https://www.amazon.co.jp/AWS-IoT-%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%83%9C%E3%82%BF%E3%83%B3-%E2%80%93-%E3%82%92%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB%E3%81%AB%E3%80%82/dp/B075FPHHGG/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1527906395&sr=8-1&keywords=iot+button

ボタンを押すことで、メールやSMS(ショートメッセージ)、独自の処理を行うことができます。一人への連絡ではメールやSMSで良いですが、家族みんなに連絡したいとなれば、LINEのグループへメッセージを送れるようになれば、効果的です。

今回は、IFTTTを利用しLINEにメッセージを送ってみましょう。

 

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IFTTTの設定

ifttt.com

IFTTTのサイトに行き、以下の手順で、WebHookをトリガーとして、LINEメッセージを送る設定を行います。

新しいAppletを作っていきます。トリガーとなる「this」をクリックします。

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「Webhooks」を選択します。

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トリガーはひとつしかないので、「Receive a web request」を選択します。

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イベント名をつけます。今回は母が使うのを想定し、「mother_pressed」という名前にしました。

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これで「this」は完了です。次はアクションとなる「that」をクリックします。

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「LINE」を選択します。

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こちらもひとつしかにので、「Send message」を選択します。

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選択すると、以下のような画面が表示されます。

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「Recipient」に「LINE Notify」を追加しているグループを選択します。

今回は「家族」というグループを選択し、「母さんがIoTボタンを押したよ」というメッセージにしてみました。

(背景色がいきなり変わってますが、これは後から編集で行ったためです。)

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LINEとIFTTTの連携はこちらの記事などを参考にしました。

ferret-plus.com

最後に「Finish」をクリックします。

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ここまででIFTTTは完成していますので、テストしてみましょう。

Webhooksの画面を開き、右上の「Documentation」をクリックします。

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そうすると、keyやHttpレクエストのURLが表示されます。

URLの{event}は先ほど設定した「mother_pressed」になります。

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ブラウザからURLをたたいてみて、LINEにメッセージが来たら成功です。

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AWSの設定

dev.classmethod.jp


こちらのサイトを参考に設定を行います。

ただ、今回はこちらのサイトのようにSMSではなく、Lambdaを実行させます。

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そして、肝心のLambdaの処理は、GetでHttpリクエストを行うだけです。

この部分、プログラミングが必要となりますが、こちらの方をお手本に、URL部分を先のLINEでテストしたURLに変えます。

dstsukky.hatenablog.jp

 

さぁ、AWS IoT エンタープライズボタンを押してみよう

実際の動画がこちらになります。

youtu.be

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。Lamdbaのプログラミングさえ書ければ色々なことが可能です。また、IFTTTを使うことで、そのハードルも下げられます。

 

AWS IoT エンタープライズボタンはBOCCOと違い、電源も不要なため、コンセントがない場所でも使用することが可能です。(Amazonの説明を見る限り2000回まで使用可能なようです。)体が不自由な方でも、ボタンを押すことができれば連絡をとる手段ができるので、有効ではないかと思います。

 

介護エンジニアとして、AWS IoT エンタープライズボタンを介護への活用を今後も考えていきます!