介護×IoT

IT,IoTによる具体的な(在宅)介護への活用方法を発信!

【TV出演しました】NHKあさイチで離れて暮らす親の見守り

NHKあさイチに出演しました

NHKあさイチという番組で「離れて暮らす親の見守り」というテーマでVTR出演させていただきました。

www1.nhk.or.jp

 

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NHKデビュー

Echo Showでビデオ通話

内容としては、コロナ禍でなかなか移動が難しい状況で、遠距離の離れて暮らす親の見守りにモニター付きスマートスピーカーであるEcho Showを使うといったものです。

  

Echo Show 5 (エコーショー5) スマートディスプレイ with Alexa、サンドストーン
 

 

Echo Show 8 (エコーショー8) HDスマートディスプレイ with Alexa、チャコール
 

 当ブログでも何度かご紹介しているような内容です。

 

ayanokouji777.hatenablog.com

 

 

ayanokouji777.hatenablog.com

 

ネットワーク環境構築をどうするか?

番組では両親宅にはネットワーク環境がないため、モバイルルーターとEcho Show5をあらかじめ設定し、両親宅に送る流れでした。今、思うと、バッテリー劣化を考慮してコンセント直差しのルーターの方が良かったかもしれないですね。

weekly.ascii.jp

SIM付きのスマートスピーカーは私が調べる限りは存在しないようですが、こういったケースもあるし、ある程度需要があるかもしれないですね。

 

IoT製品の中でも電池のものはどうしたら良いか

私自身、コロナ禍のためもう1年近く実家に帰れてません。帰ってもし万が一のことでもあれば、悔やみきれませんし、Echo Showで週1程度ビデオ通話をしていますし、毎日BOCCOでメッセージのやりとりをしているので、なんとかなってますが、これが何もなく、電話だけのコミュニケーションだとやはりお互い心配になります。やはりお互いの様子を目で見て確認するというのは重要だと思います。

ただ、BOCCOの振動センサを実家の玄関扉につけて、出入りを見える化しているのですが、振動センサは電池で動作しているので、電池がもう半年前くらいに切れて、出入りがわからなくなりました。

 

BOCCO 振動センサ

BOCCO 振動センサ

  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 電気の供給についてはIoT製品の悩みどころで、電源だとコンセントに近くでないといけないですし、電池だと切れた場合の対応が必要です。それを解決するため、照明の電源から電気を供給するようなIoT製品も見かけられます。

 

帰るのなら最大限の改善を

もしご実家に帰ることがあるなら、WifiやEcho Show、IoT製品の導入など最大限の改善をすべきです。まだまだコロナ禍が収束するきざしも見えないですし、その中でもし帰るのであれば、感染防止を徹底したうえで、そのチャンスを無駄にしないでほしいです。

 

まとめ

コロナ禍で遠距離介護は難易度は上がってきているように思います。IT製品を駆使して、なんとかフォローできるように私も当ブログや色々なメディアで発信していきます。

 

【登壇しました】UiFes「介護障害福祉の請求作業を自動化してみた」

UiPathFriendsFestival2020でLTしてきました

UiPathというRPA製品のオンラインイベント「UiPathFriendsFestival2020」でLTしてきました。資料はこちら。

 

slideshare.net

youtu.be

 

介護と障害福祉は別のもの

本資料、詳しい人にはわかると思うのですが、介護と障害福祉(放課後等デイサービス)の話が混ざっています。これは引用する資料集めがめんどくさかったから、介護・障害福祉業界以外の人にわかりやすくするためです。

 

前職で約10年介護請求ソフトを開発してました

言い訳を終えたところでさて、本資料の7ページで「改正対応だけで精一杯。。。とくにローカルルールには対応できない。」という意見は、私自身の感想です。私は前職では介護請求ソフトの開発を行っていましたが、本当にこのような状況です。全国にユーザーがいて、新たな都道府県のユーザーが増えるたびに、毎回調査から始まります。

 

都道府県の国保連(国民健康保険団体連合会)のHP、社保(社会保険診療報酬支払基金)の各都道府県のページ、ORCAの各都道府県のページなどなどを調べまくります。

 

奈良の例

www.kokuhoren-nara.jp

www.ssk.or.jp

www.orca.med.or.jp

 

請求について不明点があった場合には、国保連に電話して聞くこともありましたが、その情報どこに書いてるの?と聞いても書いてない場合や、今まで問題なく請求出来ていたのに、国保連の担当者が変わったら返戻(請求NG)になることさえありました。

 

これらに加えて、3年に一度の報酬改定や、直近では消費税変更による単位数の変更、様々な対応が毎年起こり、請求ソフトベンダーは常に対応に追われているのが現状です。

 

現場は請求と記録に忙殺されている

仕事柄、介護事業所に行くことも多かったのですが、実際の介護のほか、請求や記録などの事務作業が驚くほど多いです。特に請求作業は売上に直結する部分なので、請求作業が遅れると報酬の入金も遅れることになってしまいます。

 

そのため、請求ソフトの入力効率化などを望まれることも大変多かったのですが、前述した理由によりなかなかそこまで手が回らないことが多かったです。

 

RPAで事務作業を軽減させる

今回、登壇したのはRPA製品のUiPathのイベントで、RPAは昨今よく聞かれる事務作業の軽減に効果があります。今回は請求ソフトの実績入力の作業をUiPathで自動化させました。この仕組みは私が勤めている会社の放課後等デイサービスで、実際に運用しています。

RPAは複数の製品があり、どれを採用するか検討したのですが、やはりUiPathのCommunity Editionは制限付きで無償で使うことが出来るため採用しました。

従業員が250人未満で、売上高が500万ドル未満の組織(関連会社を含む)の場合は、非本番利用だけでなく本番利用することができます。

www.uipath.com

 

最近だと、同様にAutomation Anywhereと製品もCommunity Editionがあるようです。

www.automationanywhere.com

 

現場はRPAを使いこなせるか?

私は一応エンジニアなので、UiPathで開発しましたが、非エンジニアはどうでしょうか。RPAは非エンジニアでも使えるような文脈で語られることも多いのですが、正直まだまだ非エンジニアだと難しいのではないかというのが私の実感です。

ただ、この分野も日々進化していっているのでどんどん使いやすくはなっていくと思います。

UiPathではStudioXという製品は、より非エンジニア向けとなっているようです。

www.uipath.com

 

まとめ

文書の削減など、事務作業を省力化していこうという流れもありますし、事業所は介護や支援などの本来の作業に注力すべきです。

そのためにも、RPAで事務作業を効率化していくなど、介護・障害福祉業界にRPAの普及に尽力していきたいと思っています。

 

 

【レビュー】AlexaやGoogleHomeと連携するネットワークカメラ「Tapo C200」

スマートスピーカーのモニターでとネットワークカメラを見たい

今まで当ブログではスマートスピーカー(以下、「スマスピ」)やネットワークカメラについてご紹介してきました。モニター付きのスマスピも発売され、特に日本では人気が高いようです。

 

 

 

 

 

 

せっかくモニターがあるのだから、ネットワークカメラの映像も見たいと考えました。

モニター付きのスマスピはカメラを内蔵しているので、モニター付きスマスピを複数台購入すれば、ネットワークカメラは必要ないですが、複数台を設置したいなら、モニター付きスマスピよりも安価なネットワークカメラを購入するほうが経済的です。

リビングなど、よくいる場所にモニター付きスマスピを設置し、そのほかの部屋や場所にネットワークカメラを設置して、モニター付きスマスピですべてのネットワークカメラの映像を見る運用を想定しています。

 

Alexa連携するネットワークは多数存在する

さっそくAmazonで検索です。

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Amazonで「alexa ネットワークカメラ」で検索

多数ありました。特に最近だと一番初めに表示されているATOM Camが低価格ということもあり、各種メディアで見かけましたし、人気があるようです。

 

 

パン・チルト機能は欲しい

以前の記事にも書きましたが、私が欲しいネットワークカメラの機能は以下のとおりです。

・録画できること
・パン(360度近く回転)できること
・1万円以下で安価であること
・動体検知または人体検知ができること
・検知をプッシュ通信などで知らせてくれること
・音も聞けること
・マイク内臓で遠隔から声をかけれること

 

 

ayanokouji777.hatenablog.com

 

ATOM Camにはパン・チルトがないようです。

なので、Tapo C200を購入しました。今年の2月に購入しましたので、もう半年以上使っています。

 

Tapo C200を購入してみた

2020年2月14日に購入しました。セールだったからか、3,514円でした。

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Tapo C200

 

今(2020年10月11日) 見ると4,490円です。

しかし、10月13,14日のprime dayの対象商品になっているようなので、この日に購入するともっと安く購入できるかもしれないですね。

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Amazon Prime Day2020

スマホにアプリを入れて使おう

まずはスマホで使うためにアプリをいれましょう。

google playでは「tapo」で検索したら表示されました。

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TP-Link Tapo

アプリを起動したら「スマートカメラC200」を選択肢、追加していきましょう。

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C200を選択

完了したら、マイホームに表示されます。

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マイホームに表示

カメラを選択すると、映像が表示されます。

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スマホで表示

パン・チルトも当然可能です。

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パン・チルト

過去の映像も表示できます。

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過去映像も表示

過去映像の表示が今までのネットワークと比べると結構サクサクみられる印象です。

 

AlexaやGoogleHomeで映像を見てみる

購入目的である、モニター付きスマスピと連携させてみました。


TapoC200をAlexaやGoogleHomeと連携してストリーミング

 

スマホだとほぼリアルタイムですが、モニター付きスマスピ経由だと若干のタイムラグを感じました。

注意点として、パン・チルトが出来るTapo C200ですが、 モニター付きスマスピ経由ではそれが出来ません。

「右へ」や「右に旋回」「右へ向いて」など色々試したのですが、どうも出来ないようです。これが出来るようになれば、もっと使いやすくなるはずなので、対応を期待したいですね。

まとめ

モニター付きスマスピが、今回のようなネットワークカメラやその他のデバイスを制御する家庭内のハブとしてなっていくのではないかと思います。

 

 

 

 

 

【Alexa】スキルを好きな名前で呼べるのは高齢者にもありがたい

定型アクションからスキルを呼び出せるようになりました

Alexaのスキルが定型アクションに追加できます。

詳細は以下の公式のリンクをご参照ください。

developer.amazon.com

 

定型アクションとは

定型アクションは、一連の動作を連続して行う機能です。

例えば、「アレクサ、おはよう」と言うと、「天気予報」「ニュース」「カレンダーから予定」という複数の動作を行うように設定することができます。

今までは、スキルをこの定型アクションに設定することができませんでしたが、今回可能になりました。

 

定型アクションにスキルを追加する方法

スマホのAlexaアプリから設定していきます。

メニューから「定型アクション」を選択します。

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定型アクションをタップ

定型アクション画面の+ボタンで追加していきます。

実行条件を任意の言葉にし(私は「いつもの」にしました)、アクションに呼びたいスキルを追加します。対象のデバイスの設定をし、保存を行います。

 

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定型アクションの設定

 これで完了です。設定した実行条件で話すと、設定したアクションが実行されます。

 

呼びなれた名前で呼べること=アクセシビリティ向上!

この対応は非常にありがたいです。これはつまり、「好きなスキルを好きな言葉で呼べる」ということです。使いたいスキルがあっても、スキル名を覚えられない、うまく発話できない高齢者・障害者はいらっしゃるんじゃないでしょうか。しかし、この機能により、それはクリアできます。

 

まとめ

「アレクサ」というウェイクワード(起動するための言葉)自体も変えられると、ますますアクセシビリティは向上するのですが、それはおそらく実現は難しいと思っています(「Alexa」「Amazon」「Echo」「コンピューター」に変更することは可能です)。ただ、いつかは対応してほしいです。

 

【コミュニティ運営】Voice UI デザインワークショップ(任意参加のAlexaハンズオン付き!)

VUI Fukuokaを作りました

以前も、Voiceflowを使ったAlexaスキルのハンズオンの運営メンバーをさせていただきましたが、今回は正式に、「VUI Fukuoka」というVUIコミュニティを作りました!

ayanokouji777.hatenablog.com

vuifukuoka.connpass.com

 

会場は「Geek Studio」

会場は前回同様、Geek Studioを提供いただきました!

 

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Geekを運営されている、吉野さんから会場のご説明

geekstudio.work

 

VUIデザインについて私から

本編の前に、恥ずかしながら私からも、VUIデザインについて話させていただきました。

www.slideshare.net

VUIデザインについて話するのは初めて、VUIデザイナーの方の資料や、各種資料を読んだり、先日のAlexaハッカソンでAlexaチャンピオンの方とお話しさせていただいた内容を思い出したりで、なんとか資料作成しました。ただ、15分予定だったのが、気付けば25分ほど話してたようで、次からはストップウォッチ使わなきゃと反省。

 

 

Voice UI デザインワークショップの内容は

デザインスプリント(Design Sprint)をベースに以下の内容です。

① 付箋にテーマに沿ったアイディアを書きまくる
② 出たアイディアの使用・利用シーンを1コマ漫画描いてみる
③ 会話フロー・台本におこす
④ 作った会話フロー・台本を使って実演してみましょう!

本日のテーマは「旅行」です!

 

講師はもちろん、もっちゃん(LINE API EXPERT)

講師を務めていただいたのは、前回同様、もっちゃんです!

 

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もっちゃん いつもありがとうございます!

 アイディア出し→具体化→実演

デザインスプリントでは、まずは質よりも量を優先し、アイディアを出していきます。

 

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アイディア出し

次に使用シーンを1コマ漫画に起こします。

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1コマ漫画に

その後、具体的な会話フローをつくります。

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会話フローに

最後は、想定しているシーンでの、ユーザーとスマートスピーカーの会話を実演!

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ユーザーとスマートスピーカーとの会話実演

 

まとめ

アイディアを出すためのワークショップや、VUIデザイン(対話モデル設計)は、非エンジニアの方にも取っつきやすいかなと思います。VUI Fukuokaでは、エンジニア、非エンジニアの方に向けて、VUIの情報を共有できるように、ハンズオンからワークショップ、もくもく会までやっていく予定です。是非ご参加ください!

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第一回VUI Fukuoka全体写真

 

AmazonのEcho Show 5 (エコーショー5) は台所(キッチン)に置くのにちょうど良い

Echo Show 5 (エコーショー5)はお求めやすいお値段です

Echo Show 5の価格は9,980円です。10インチの方は27,980円なので、かなり安くなっています。ちなみに、Echo Spotは14,980円です(今見たら、12,480円でしたが、セール?)。

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Echo Show5

 

 Echo Show 5は思ったより小さい

10インチのと比べた写真がこちらです。

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echo show比較

10インチと5インチなので、単純に半分と思いきや、もっと小さい印象です。

ちなみに、Google Nest Hubとの比較もしてみました。

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Google Nest HubとEcho Show5

 

 Echo Show 5 (エコーショー5) を台所に置いてみた

小さかったので、台所に置いてみました。

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台所にEcho Show5

これでyoutubeで魚のさばき方を見ながら、実際にさばいたり、食器洗いながらPrime Videoを見たりできます。サイズが小さいので、じっくり見るといった用途には不向きかもしれないですが、台所でちょっと見たりといった用途には向いているのではないでしょうか。

 

以前書いた記事のように、ビデオ通話で、料理の仕方を遠距離の両親に教えてもらったりもできます。 

ayanokouji777.hatenablog.com

 

まとめ

Echoシリーズはどんどん増えてきています。ご自分の環境にあったものをまずは使ってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

Echo 第2世代 - スマートスピーカー with Alexa、チャコール

Echo 第2世代 - スマートスピーカー with Alexa、チャコール

 

 

 

Echo Dot  第3世代 - スマートスピーカー with Alexa、チャコール

Echo Dot 第3世代 - スマートスピーカー with Alexa、チャコール

 

 

 

Echo Input (エコーインプット) - お手持ちのスピーカーがAlexa端末に

Echo Input (エコーインプット) - お手持ちのスピーカーがAlexa端末に

 

 

遠距離介護をしているならスマートロック(SESAMI(セサミ) miniやqrio)を導入すべき

要介護者を家にひとりにせざるを得ない現実

夫婦共働きがあたりまえとなってきた現在において、さまざまな介護サービスを利用しても、どうしても介護が必要な家族を家にひとりにせざるを得ないことはあります。
遠距離介護の場合は、要介護であっても基本的に一人で暮らしをしているというケースも多いでしょう。

 

介護サービスを提供する事業所に鍵を預けるといったことがあります。
一人では鍵が開けられない家族のために、ヘルパーさん自らが鍵を開けて、家に入ってもらうためです。

 

地域包括ケアシステムが進み、24時間対応の訪問サービスや夜間対応型訪問介護の普及するにつれて、「介護事業所に鍵を預ける」という機会は増えていく可能性があります。

 

キーボックスを使っているケースもある

介護事業所の鍵を預けずに、現状、キーボックスをつけて、ロック番号のみを介護事業所に伝えるというケースもあります。

 

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キーボックス(amazonサイトより引用)

 

 

「介護事業所が鍵を預かること」はデメリットでしかない

当然ながら鍵の管理は厳重にする必要があります。そのため、介護事業所側には管理コストが発生します。また、実際の介護サービスを提供する派遣ヘルパーは介護事業所に寄らず、直接利用者宅に向かうことがほとんどです。しかし、鍵が必要となると、鍵を管理している介護事業所に寄らなくてはいかず、その分のコストも発生します。このように介護事業所側に負担となるにもかかわらず、介護保険上、加算があるわけでもなく、別途自費で利用者から費用をもらうということも、私が知る限り聞いたこともありません。利用者側が鍵を預けることに抵抗があるでしょうし、介護事業所側もこのようにデメリットしかないのです。

 

鍵の共有ができるスマートロック

このような現状を解決するひとつの案として、スマートロックが考えられます。スマートロックを鍵に設置することで、遠隔からスマホにより開錠/施錠が可能です。また、ゲストに対して鍵を共有することもできるので、介護事業所に鍵を一時的に渡すことも可能です。

 

SESAMI miniを使ってみた

以前はQrioを試してみましたが、反応もおそく結局使わなくなってしまいました。今回はスマートロック界隈では評価の高いSESAMI miniを試してみました。

 

 Amazonのサイトには、「セサミ」と「セサミ mini」がありますが、miniの方が最新の方で、日本の住宅用にコンパクトなサイズになっています。qrioと比べてもかなり小さいです。スマホで操作すると、qrioとは比べようがないくらい、反応が早いです。

 

スマートスピーカー(Echo(Alexa)やgoogle home)とも連携可能

Alexaで開錠している動画が以下になります。


sesamimini alexa unlock

聞こえにくいですが、以下のような会話となっています。

「アレクサ、家(sesami mini名前付け)の鍵をあけて」
「家の確認コードはなんですか?」
「1111(あらかじめ設定した番号)」
「ロック解除しています」
「家をロック解除しました」

 

まとめ

スマートロックの市場は今後ますます拡大すると予想されます。今回のSESAMI miniは約2万円(本体+wifiアクセスポイント)です。鍵を預けるデメリットを考えると、スマートロックを導入したほうが、利用者側も介護事業所側も安心であると考えています。

 

※本記事は以前「介護ロボットONLINE」に寄稿した記事をスマートロックの対象を「sesami mini」に変更し、大幅に加筆、修正しました。