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国際福祉機器展(H.C.R)で介護システムを見てきました

国際福祉機器展(H.C.R)は東京ビッグサイトで開催

2017年09月27日~09月29日まで東京ビッグサイトで開催されていました、国際福祉機器展H.C.Rに行ってきました。

www.hcr.or.jp

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国際福祉機器展の分類一覧

国際福祉機器展では、以下のような分類で様々な製品がありました。

  • 移動機器(車いす等)
  • 移動機器(杖・歩行器等)
  • 移動機器(リフト等)
  • 福祉車両・関連機器
  • ベッド用品
  • 入浴用品
  • 入浴用品
  • トイレ・おむつ用品
  • 衣類・着脱衣補助用品
  • コミュニケーション・見守り機器
  • 建築・住宅設備
  • リハビリ・介護予防機器
  • 義肢、装具
  • 日常生活支援用品
  • 介護等食品、調理器具
  • 福祉施設・住宅環境設備・用品
  • 感染症等予防用品
  • 在宅・施設サービス経営情報
  • 出版、福祉機器情報

今回はその中でも「在宅・施設サービス経営情報」に分類される、介護システムについて記載していきたいと思います。

 

介護システム=介護保険請求システム?

私が知る限り、ながらく介護システムといえば、NDソフトウェアとワイズマンの二強であったように思います。ここで言う、介護システムとは介護保険報酬請求システム(レセコンシステム)と同意と言えます。しかし近年は記録に特化したシステムが多く見られるようになりました。初めてそれ気づいたのは、富士データシステムです。大阪のバリアフリー展や東京の国際福祉機器展でも大きなブースで出展されています。7,8年前のバリアフリー展で、大きなブースといえば、やはりNDソフトウェアとワイズマンでしたが、今や同等かそれ以上のように思います。

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他社システムとのシームレスな連携

保険請求機能はorcaや他ベンダーと連携することにし、記録機能により注力するような、ロジックやブルーオーシャンシステムのような企業も出てきています。これらの企業の大半はAzureなどクラウドサービスを利用しています。対してレセコン、電子カルテのシステムは、一部クラウドされているものも近年出てきましたが、まだまだオンプレミスが大半です。

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モバイルファーストを前提とした洗練されたUI(デザイン)

これら記録に特化している会社は当然タブレットスマホで操作することがほとんどである想定からか、非常に洗練されたデザイン、操作性を有しているように見えます。たまにみかけませんか、なぜこんなにボタンが小さいのか、誤操作させようとしているのかと思えるほどの配置になっている画面。これらはレセコンベンダーが今まで通り、PCの操作の延長線上で設計しているからのように思います。レセポンシブデザインが当然の時代でこれでは厳しいと言わざるを得ないです。

 

介護システム企業としてどう考えるべきか

個人的にはそれぞれの得意分野に注力して、それらがシームレスに連携し、ユーザーがこの機能はこのシステムでと選択できるのが望ましいですが、正直そんなことは現実的ではないのかもしれません。ユーザーを掴んでいる企業が全ての機能を開発し、そのためになんとか最大公約数の尖りのない丸いシステムが出来上がってしまうようになってしまいます。

 

まとめ

私は介護システムを開発してる側の人間ですが、色々考えさせられることが多くありました。ユーザーである事業所様、エンドユーザーたる利用者様に貢献できるシステムであることは当然ですが、企業としてどうしていくか、どういう方向性で将来を見据えてシステムを構築していくかも考えていかなければならないと感じました。