介護×IoT

IT,IoTによる具体的な(在宅)介護への活用方法を発信!

【レビュー】ドン・キホーテの小型ネットワークカメラ「スマモッチャー(SMAMOTCHER)」

ひさしぶりに購入したネットワークカメラ

最近当ブログはスマートスピーカー(スマスピ)に関しての記事ばかりでしたが、当初はネットワークカメラでの介護の見守り活用の記事を多く書いていました。

ayanokouji777.hatenablog.com

 

正直、ネットワークカメラは普及期も過ぎたように感じており、機能的に目新しいものもないようで、中華製の格安製品が多くなって、あまり魅力的に感じられなくなっていました。ただ、ドン・キホーテから販売されるとのことで、久しぶりに購入してみました。

www.nikkei.com

 

ネットワークカメラに求める機能

私がネットワークカメラに求める機能は以前の記事にも書いたとおり、以下のとおりです。
・録画できること
・パン(360度近く回転)できること
・1万円以下で安価であること
・動体検知または人体検知ができること
・検知をプッシュ通信などで知らせてくれること
・音も聞けること
・マイク内臓で遠隔から声をかけれること

 

本製品はすべて合格しています。

価格は3.980円(税別)なので、半額以下です。

ただ、上記は2年前以上に提示したラインなので、前述したとおり、現状はかなりの製品が1万円以下で存在します。

Amazonで「ネットワークカメラ」で検索してみればわかると思います。

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Amazonで「ネットワークカメラ」を検索してみると

開封の儀

さっそく開けてみます。

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スマモッチャー箱

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本体とUSBケーブル

実際使ってみると、「動体検知」が頻発

寝室に置いたので、特に何も動いていないはずなのですが、なぜか動体検知のアラートがスマホに発生しまくります。過去3日分のデータがクラウドに保存(1か月間は無料)されているので、確認してみても、やはり何も動いてません。

そっと、動体検知の機能はオフにしました。

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動体検知が頻繁に来る

自動追跡の機能がある!

先ほど提示した求める機能以外に、本製品には自動追跡の機能が存在します。カメラの目の前に立ち、左右に動いてみると、カメラが追跡してきます。


スマモッチャー(SMAMOTCHER)自動追跡

動いている介護者を見守るときに、いちいちカメラを手動で動かさなくてもよいので、これは良い機能なのかもしれません。

 

結局買いか?

価格も安いですし、試しに買うくらいの期待値であれば買ってみても良いのかなと思います。

 

まとめ

久しぶりのネットワークカメラでしたが、自動追跡など試したことがない機能があり、楽しかったです。もう少し使ってみることにします。

最近はモニター付きのスマートスピーカーがあるので、ネットワークカメラの一部は置き換わるかもと考えていますが、自動追跡など、パンチルトの機能はまだまだネットワークカメラに分があるように思います。

 

 

放課後等デイサービスでBluePrintsでのAlexaスキル作成を体験してもらいたいと考えている話

介護エンジニアがVUIに注力する理由

前回のAlexa Dayの記事でも言ったように、私のような介護エンジニアがVUIに注力しているのは、体の不自由な方、目の不自由な方も、便利に快適に生活できる可能性があるためです。

 

ayanokouji777.hatenablog.com

 

そのため、

介護エンジニア+VUIエンジニアのはずなので、介護にVUIを活用したい

介護であれば、レクリエーションで活用できるような

今年から転職した当社には放課後デイ、児童発達支援の施設がある

スマートスピーカーで遊んでもらうようなスキルを作れないか

施設の方針としては、場、環境を提供して、児童が自ら行動、学んでもらうスタンス

BluePrintsなら簡単にスキル作れるし、学ぶきっかけになるのではなかろうか

スキルを作って使ってもらうより、自ら学ぶきっかけを提供するほうが良い?

多分、VUI界隈で、自分のような立ち位置の人間は少ないはず

BluePrintsの紹介と作り方を施設の方に紹介してみよう←今ココ

 

BluePrintsとは

あらかじめひな形となるテンプレートがあり、それに対してカスタマイズするだけで、簡単にAlexaスキルを作成することが可能です。

Alexaポータルサイトへの登録も不要で、買い物につかうAmazonのアカウントさえあれば開発が可能となります。

 

https://blueprints.amazon.co.jp/

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BluePrintsのサイト

 

発達障害とプログラミング学習

介護のレクリエーションに関しては、どんなことをしているかはある程度知っていたのですが、放課後等デイサービスでどういうことをしているかというのは、恥ずかしながら全く知りませんでした。

なので、色々とググって調べてみたところ、結構プログラミング学習を取り入れている施設は多いようでした。

発達障害には、プログラミングが向いているとの趣旨のサイトもあったり。

(個人的には懐疑的なのですが。)

dplace.jp

BluePrintsはプログラミングではないですが、これをきっかけにして、

次にVoiceflow,NOIDのようなフローを考えるノンコーディングツールを使ったり、

それもできたら、Lamdbaでプログラミングと、段階的に学んでいけたら良いのかなと考えています。

 

BluePrintsでできること

挨拶(グリーティング)

三者へのメッセージ送信用スキル。

三者へのメッセージをテキストで入力したり、音声を録音、Echo Showなどのディスプレイへの画像を設定することができます。

 

フラッシュカード

学習用スキル。
質問、回答、ヒントを入力します。
テストをすることも可能です。

 

パーソナルトレーナー

レーニング用スキル。
運動内容や秒数、応援メッセージを入力します。

 

ルーレット

抽選スキル。
選択肢のリストを入力し、何かを決めるときに使えば良いです。

 

お母さんありがとう

挨拶スキルとは違い、複数のリストからランダムにメッセージを再生するスキル。
毎回違ったメッセージを聞きたいなら、こちらのスキルを使えば良いです。

 

カスタムQ&A

スキルを名前で開く必要はありません。
他のスキルは「アレクサ、トリビアスキルをひらいて」と言って、スキルを起動する必要がありますが
このスキルはその必要はありません。
私は最近、これを使って自己紹介をしています。
「私の職業は?」

「介護エンジニアです。介護資源の見える化やエーアイによるケアプランの作成支援など、アイティーで介護を良くするビジョンを持つ会社に勤めています。」

 

トリビア

1~4人で、クイズができるスキル。
複数人でわいわい楽しめそうなスキルです。

 

まとめ

実際、BluePrintsを使ってもらえるか、放課後等デイサービスの方に説明してみます。また、結果をお知らせしたいと思います。

今後、Blueprintsのテンプレートは増えるはずで、それらの活用も考えていきます!

介護エンジニアがAlexaDayで感じたこと

神戸はAlexaの聖地です

みなさん、Alexa Dayというイベントはご存知でしょうか。

2018年から始まり、今回で二度目となります。

私は前回、参加申し込みしながらも、風邪で寝込んでおり、結局いけなかったため、

今年が初めての参加となりました。

毎年、神戸で行われており、「神戸はAlexaの聖地」と言われています。

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Alexa Day2019!

Alexaに関する様々な内容を学習できる!

Amazonの方による、最新動向から、実際に開発して得た知見、スキル開発の方法論など、様々な内容が発表されました。

 

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Amazonの方のセミナー

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「デザインスプリント」という方法論

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既存スキルの圧倒的な解剖、解析

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超実践的な技術講義!

 楽器にAlexaを搭載!?

中でも私が興味をもったのは、楽器にAlexaを搭載したというローランドさんの事例です。電子キーボード『GO:PIANO with Alexa Built-in』というものらしいです。

電子楽器のUIは

  • 操作性が良くない
  • 小さいLCD
  • メニューの下の階層にもぐる必要あり

これらを解決するために、音声による操作を実現していました。

  

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楽器にAVSを搭載

 

Alexa Everywhere

Echoが発売された当初から、Amazonは、今はスピーカーに搭載しているが、将来はどこにでもAlexaが搭載されていることを実現するといっています。

今回はそれが楽器なだけで、よく言われているように今後は自動車など、いろんなものにAlexaは搭載されていくことでしょう。

 

私の専門分野の介護にも有効であると思います。

車いす、杖などのような、福祉用具にもAlexaが搭載され、体の不自由な方、目の不自由な方も、便利に快適に生活できる可能性があります。

私がAlexaなどのVUIに注力しているのは、まさにこの点にあります。

 

来年からは「Voice Con Japan」!

Alexa Dayは来年からは、Voice Con Japanという名称になりそうです。

Alexaだけでなく、Google HomeやClovaなどのスマートスピーカーも対象になるのでしょうか。もちろん私は来年も参加します!

来年は登壇側になれるように頑張ります!

 

 

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VOICE CON JAPAN

 

Google Home(グーグルホーム)+Chromecast(クロームキャスト)で毎朝ラジオ体操をしようとして、挫折した話

Google Homeが一番良い?

 みなさんは、どのスマートスピーカー(スマスピ)を使っていらっしゃるでしょう。

Alexa?Clova?はたまたQUUN?

当ブログで初めてGoogle Homeを紹介して、約1年半が経ちましたが、

音声認識の良さは未だにGoogle Homeが一番かもしれないと思っています。

 

ayanokouji777.hatenablog.com 

スマートスピーカー(スマスピ)+モニターが主流?

現状のスマスピにはモニターが付いているデバイスも多くなってきました。

AlexaにはEcho ShowとSpot。

 

 

ClovaにはClova Deskが存在します。

clova.line.me

 

Google Homeにもモニター付きのデバイス Google Home Hub が存在しますが、今現在、日本では未発売です。

robotstart.info

 

Chromecast(クロームキャスト)をつけると、テレビがモニターに!

Chromecastをテレビにつけることで、Google Homeからテレビでyoutubeを表示することが可能です。

 

Chromecastに名前(例えば、リビングのテレビであれば「リビング」という名前にします。)をつけ、起動させます。

「ねぇ Google リビングでラジオ体操を流して」といえば、例えばテレビがOFFになっていても(もちろん主電源はONである必要があります。)、テレビでyoutubeのラジオ体操が流れます。

 

毎朝youtubeを見ながら、ラジオ体操をしよう!「ねぇ Google リビングでラジオ体操を流して」

介護施設のレクリエーションにももしかしたら使えたりと考え、Google Homeグーグルホーム)+Chromecast(クロームキャスト)で毎朝ラジオ体操をし始めました。

ラジオ体操する際は、やはり映像を見ながら一緒に体操するほうが続きやすいと思います。

 

youtubeで思い通りの映像が流れない

ラジオ体操と一口に言っても、youtubeには様々な動画が存在します。

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youtubeで「ラジオ体操」を検索

個人的には、NHK版がやりやすくて良いのですが、毎回表示されず、個人の方が作成したであろう、ハイテンポなラジオ体操や、ミクスチャーラジオ体操、ただピアノで手元だけを映した動画が表示されました。

「ラジオ体操を流して」

「ラジオ体操第一を流して」

NHKのラジオ体操を流して」

などなど、色々と呼び方を変えたのですが、安定してNHKのラジオ体操第一は流れませんでした。。。

 

結局、スマホ+Chromecast(クロームキャスト)でラジオ体操をしている

ラジオ体操自体は習慣となったのですが、毎朝試行錯誤している時間もなかったので、結局スマホyoutubeアプリでラジオ体操を検索し、検索結果からNHKのラジオ対象を選択、Chromecastで表示という操作をしています。

好きな音楽を流す場合なら、google play musicでリストをつくり、そのリストに自前のmp3ファイルなどを登録、リスト名をgoogle homeに指定することで、思い通りの音楽を流すことができますが、youubeでリストをつくっても、それはできませんでした。

google play musicでリスト作成の詳細は以下の記事を参照ください。)

ayanokouji777.hatenablog.com

 

まとめ

google play music同様、リストで指定できるようになれば、思い通りの映像を流すことができるのですが、その対応はいつか可能なのか、現状調べてもわかりませんでした。

モニター付きのスマスピは色々出てきましたが、やはり大きなテレビでもyoutubeを流してみたいですよね。いつか可能となることを期待して、情報収集していきます。

 

 

 

 

Echo Show(エコーショー)またはEcho Spot(エコースポット)で遠距離介護している両親とビデオ電話をする

Echo Show(エコーショー)/Echo Spot(エコースポット)とは

モニターが付いたスマートスピーカーです。

Echo Showは10インチの四角いモニター、Echo Spotは2.5インチの丸いモニターが付いています。

モニターが付いたことで、今までの音声だけの表現よりも、多くの表現ができるようになっています。

 

 

 

VUIの本質はあくまで音声

スマートスピーカーのような、音声で情報をやりとりすることをVUIと呼びます。

Voice User Interfaceの略で、それに対して、今までの画面を介してのやりとりは、GUI(Graphical User Interface)と呼ばれています。

モニターはついていますが、モニターを指で操作するのが主ではなく、

あくまで操作は音声で行い、その結果の表現をモニターで表示するような使い方が主流です。

 

Echo Show(エコーショー)またはEcho Spot(エコースポット)でビデオ電話

Echo ShowまたはEcho Spotはビデオ電話が可能です。

そのため、遠距離の実家にEcho ShowまたはEcho Spotを配置し、ご自分はスマホのAlexaアプリから行います。

もちろん、ご自分もEcho ShowまたはEcho Spotでビデオ通話を行うことも可能ですが、外出時での利用や、特にEcho Showは27,980と高額のため、まずはスマホでご利用されればと思います。

前述したように、Echo Showは10インチ、Echo Spotは2.5インチであるため、高齢者が使うことを考えると、大きいEcho Showの方がおすすめです。

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Echo Show(エコーショー)

 

Alexaアプリからの方法

電話をかける方がEchoの場合は、「アレクサ、***(デバイスの名前。例えば「実家リビング」)に電話して。」と言えば良いだけです。

スマホのAlexaアプリでは画面下部の「連絡」を選ぶことで、コミュニケーション画面を選び、電話する場合は「コール」を選択し、その後かける対象のデバイスを選択します。

 

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Alexaアプリでコール

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Alexaアプリでデバイスを選択

 

音質は非常に良い

今までにも、連絡を取る方法として、ネットワークカメラの活用をご紹介してきました。

ayanokouji777.hatenablog.com

ayanokouji777.hatenablog.com

これらの場合は一方的にこちらから遠距離介護先の映像は見えますが、むこうからはこちらを見ることはできません。また、音声に関しても、タイムラグが起こるなど、長い会話をするのには現実的ではない状態でした。

しかし、Echoの場合は、通常の電話並みといってよいレベルではないかと思います。なにかを見せながら話をしたいなどのときには、是非Echoを活用してみることをおすすめします。

 

高齢者側は何も操作しなくても良い「呼びかけ」機能

さきほどのAlexaアプリの画面には「コール」以外に「呼びかけ」というものがあります。電話の場合は、高齢者側のEchoからコール音がし、高齢者はそれに対して、「アレクサ、電話をとって」ということで、ビデオ電話が始まります。

高齢者にとって「アレクサ」というのも言いにくい人もいるでしょうし、その場合は、一方的につながる「よびかけ」機能が有効です。

こちらの場合は、応答を待つことなく、映像がつながります。

もちろん、許可する設定が必要。詳しくは公式HPを参照してください。

www.amazon.co.jp

 

まとめ

モニターがついたことにより、スマートスピーカーの可能性はますます広がりました。

今まで、高齢者にないか説明するときに電話での通話だけでは説明しにくかったときも、モニターにより表現力をあげることにより説明できることも増えるでしょう。

また、モニターを使ったスキル(スマートスピーカーのアプリ)も続々増えています。

私もスキル開発者として、介護に活用できる、モニター対応スキルを考えていきます。

ayanokouji777.hatenablog.com

介護エンジニアがAmazon Echo(アマゾンエコー)のAlexa(アレクサ)スキル「うんこログ」を作った話

Amazon Echoとは

Amazonが発売しているスマートスピーカー(以下「スマスピ」)です。
初めて当ブログでAmazon Echoの記事を書いたのはもう1年半以上前になります。

 

ayanokouji777.hatenablog.com

 

 

 

 

この1年半で、スマスピは急速に普及していきました。
Amazon EchoGoogle Home、LINE Clovaを中心とし、低価格帯の製品も販売されているため、皆さんの中でもお持ちの方も多いのではないでしょうか。

もっとも、「持っているけど、ほとんど使っていない。」や「ラジオとして使っている」といった意見も多いようですが、1年半前の状況と比べると、認知度はケタ違いです。

 

スマスピと連携して操作できる家電も増えてきてますし、出来ることはどんどん増えていきそうです。
以前、Alexaエバンジェリストの方がおっしゃってた「今はスピーカーという形になっていますが、いろんな製品に入れていくことを目的としている。」という言葉どおり、
音声認識、音声操作は今度拡大していくと考えています。

 

今までスマスピの記事をいくつか書いているとおり、音声認識、音声操作は、高齢者、障碍者にもとても有効です。
スマホやPCは使わなくても、会話をすることで、今まで出来なかったことが出来ることこそ、アクセシビリティの高い生活と言えるのではないでしょうか。

 

ayanokouji777.hatenablog.com

 

スキルとは

スキルとは、スマホでいうところの「アプリ」になります。
Google Homeの場合は「アクション」が正式名称ですが、ここでは「スキル」とします。)
Google Play ストア」や「App Store」のように、「Alexaスキル ストア」「LINE Clova スキルストア」があります。
Google Homeはストアという名称はついておらず、「できること」というメニューになります。)

 

スキルは自分でプログラミングすることで開発することができます。
言った言葉に対して、なにかを処理したり、返答したりする部分を自由に開発できます。
今回は、Amazon Echoに対応した、Alexaスキルを開発し、公開しました。

 

なぜAmazon Echo(Alexaスキル)を選んだか

Amazon EchoGoogle Home、LINE Clovaの全てでスキルを開発することができます。
LINE Clovaは最近(2018/07/18)になってスキル開発環境がオープンになったので、
それ以前から開発を考えていたため、LINE Clovaは除外となりました。
(今現在は、Clovaスキル開発を勉強しています。)

 

もともと初めは、Google Homeの開発をしていました。
Google Homeでは、Dialogflowというもので、対話モデルを作るのですが、その操作が直感的でわかりやすかったためです。
また、普段スマスピを使っていて、Google Homeの方が認識率が少し高いように感じたので、どうせ作るなら、Google Homeかなと思いました。

 

ネットで情報を集めつつ開発をしていたのですが、わからないことが多く、正直頓挫してしまいました。

 

しかし、その後、「Alexa Skill Awards(アレクサスキルアワード)(以下、「アワード」)」というスキルのアワードが開催され、
それに伴い、ハンズオン、ハッカソンなどのイベントが多く開催されました。

 

alexaskillawards.jp

 

アワードでは、グランプリの他、部門賞というのがあり、そこに「シルバー部門」なる賞がありました。


高齢者の暮らしを豊かにするスキルを募集します。


ITを使って、高齢者の生活向上を目的としている私の考えに一致するので、これに応募することに決めました。

Amazonのすごいところは、全国各地に「JAWS」と呼ばれるユーザーグループのコミュニティがあり、定期的に勉強会が開かれています。
私も以前からちょこちょこ参加させてもらい、非常に勉強になりました。

 

このコミュニティというものは、介護でいうところの、地域包括ケアシステムの4つの「助(自助・互助・共助・公助)」のうちの互助にあたるものだと考えています。

 

www.city.itabashi.tokyo.jp

 

コミュニティというのは素晴らしい文化だと思います。
今まで参加したコミュニティを運営されている方の中には、
「インターネットに繋がってないコンピューターと コミュニティに参加していないIT業界の人は同義」とおっしゃるほど、今後の社会で重要になってくると思います。
(地域包括ケアシステムとコミュニティについては、いつか記事を書いてみたいと思っています。)

 

うんこログの目的

私が開発したスキル「うんこログ」は、遠距離介護をされている方用に
高齢者宅のトイレで使われることを想定しています。

 

高齢者:「アレクサ、うんこログをひらいて」
アレクサ:「うんこログにようこそ。うんこの色を茶色、赤色、白色、灰色、黒色から教えてね。」
高齢者:「茶色」
アレクサ:「健康なうんこです。すばらしい!(拍手)今日も一日頑張ってね!」

 

高齢者にとっては、毎日トイレでうんこをするときに、うんこの色で健康をチェックします。
私はいずれスマスピは各部屋に配置されるくらいになると考えており、
そうであれば当然トイレにも配置されることになるため、トイレ用のスキルを作りたかったのです。
また、普段はスマスピを使わなくても、トイレという他にすることもないような状況だと
スマスピを使ってもらえるかなと思ったのも理由のひとつです。
IoTも始めのころ、トイレ使用状況確認など、トイレを舞台にすることが多かったですが、これはおそらく電源の確保が容易なためです。

 

上記の会話が完了すると、Amazon.co.jpに登録されているメールアドレスにメールが届きます。
件名:うんこログからのお知らせ
本文:今日のうんこの色は茶色でした。お手すきの時に、ご連絡してあげてくださいね。

 

メールを受け取るのは、遠距離介護をしている方です。
これにより、毎日トイレしているかを見守ることが可能です。

ちょうど、象印の電気ポットを使えば、メールが届く、みまもりほっとラインのトイレ版のようなものです。

 

www.mimamori.net

 

現在、多種多様な「見守り」と呼ばれるシステムが存在します。
靴底にGPSを内蔵したり、離床マットにより高齢者が起床したかを判断しアラームするなどを見ていると、もちろん高齢者のためなのでしょうが、なにか一方的だと感じることがありました。


見守られる方も、健康チェックのためのような、なにかメリットがないと、続けられないかと思い、高齢者、見守り側の双方の生活に寄り添うスキルになってくれればと考えました。

 

f:id:ayanokouji777:20180901151955p:plain

https://www.amazon.co.jp/%E7%A6%8F%E6%9D%91%E6%B5%A9%E6%B2%BB-%E3%81%86%E3%82%93%E3%81%93%E3%83%AD%E3%82%B0/dp/B07GYL1632/ref=sr_1_37?s=digital-skills&ie=UTF8&qid=1535760817&sr=1-37

 

www.youtube.com

 

 

Echo Dot (エコードット) - スマートスピーカー with Alexa、ブラック
 

 

まとめ

今後も介護スキルを開発していきます!
今はLINE Clovaスキルの開発を勉強していますので、出来たらまたご報告したいと思います。

 

Amazon Alexa開発ガイド Alexa対応スキル&AVS対応アプリの作り方 (AI & TECHNOLOGY)

Amazon Alexa開発ガイド Alexa対応スキル&AVS対応アプリの作り方 (AI & TECHNOLOGY)

 

 

 

 

 

 

 

 

【介護ロボットONLINE】知らないと損をするかも!ネットでできる介護の情報収集方法

介護ロボットONLINEにて記事を寄稿しました。

約十年間、介護業界で情報収集してきた方法をご説明しております。
まだまだ書きたいことがあるので、あと何回か続く予定です。

お読みいただけると幸いです。

 

kaigorobot-online.com