介護×IoT

IT,IoTによる具体的な(在宅)介護への活用方法を発信!

Google Home(グーグルホーム)のようなスマートスピーカーは介護の役に立つか

GoogleHomeは販売中

GoogleHomeは2017/10/06に販売されました。以前に記事にした、amazon echoやline waveと同様のスマートスピーカーです。

ayanokouji777.hatenablog.com

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価格は14,000円(税抜)ですが、ビッグカメラでは同時購入でお得になるキャンペーンも行っています。ちなみに発売月の2017/10末までなら、2台で2万円、実質1台1万円のキャンペーンも行われていましたが、現在はこのキャンペーンは終了しています。

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GoogleHomeMiniも販売中

廉価版となるGoogleHomeも2017/10/23に発売されました。無印とminiの違いは価格はもちろんですが、音質も結構違います。

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MiniはスマホタブレットPCで用いられる汎用のUSB端子を採用しており、そのため外付けのモバイルバッテリーを利用できるため、
屋外でも利用できます(もちろんネット接続は必要なため、wifiまたはスマホ等からのデザリングが必要)。ただ、こちらのブログを見る限り、結構ハードルは高そうです。

geekdays.jp

 

GoogleHomeは家庭での利用を想定している

GoogleHomeのアプリで設定しますが、その際、GoogleHomeをリビングなど、どこに置くかを設定します。

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私はGoogleHomeをダイニングルームに、miniをキッチンに設定してみました。

 

GoogleHomeでテレビをつける

テレビにchromecastをつけていれば、GoogleHomeに話しかけて電源をつけ、youtubeを再生させることも可能です。私なんかは結構感動してしまい、なかなかの未来感だなと感じました。

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福祉用具届出コードで福祉用具貸与価格の見える化は実現するか

2017年10月実施分から福祉用具届出コードで請求

本日は2017年11月07日ですので、レセプト期間真っただ中かと思います。2017年10月実施分、11月請求分からは福祉用具貸与(および介護予防福祉用具貸与)の請求時にはTAISコードまたは福祉用具届出コードが必要になります。それ以前は、TAISコードまたはJANコード、商品コード(ローマ字(メーカー名 ‐ 商品名))で請求していました。

 

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テクノエイドHPより

福祉用具貸与の単位数

福祉用具貸与以外の訪問、通所、入所サービスなどはその内容により単位数(=金額)が決まっています。しかし福祉用具貸与の価格については、他の介護保険サービスとは違い、単位数が決められていません。そのため、単位数は事業所ごとに異なり、市場価格から乖離した価格をつける悪質な業者も少なからず存在します。それらを適切なものにするため、コードを振ることで状況を把握、「見える化」を目指すのが厚生労働省の考えです。このことは「福祉用具貸与価格の全国的な状況の把握について(介護保険最新情報vol.602)」で通達されました。

http://www.roken.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/08/vol.602.pdf

 

暫定コードは「99999-999999」

前述の「福祉用具貸与価格の全国的な状況の把握について(介護保険最新情報vol.602)」を見てもわかるように、非常にタイトなスケジュールとなっているため、暫定的に「99999-999999」で請求することも可能となっています。

http://www.techno-aids.or.jp/visible/pdf/03_welfare291019.pdf

 

見える化」の目的は?

IT業界では以前から「見える化」というのはバズワードのように使われ、現在ではIT業界にかかわらず、一般的にもつかわれるようになったように思います。「業務の見える化」「稼働率の可視化」などといったように使われています。さて、見える化の目的は何でしょうか。見えること自体は目的ではなく、見えることにより、改善につなげることだと私は考えます。今回の福祉用具届出コード(あるいはTAISコード)では、福祉用具を特定し、全国的な価格の把握をし(=見える化)、価格を適正にすることが目的だと思います。

 

価格を適正=同一価格?

市場価格から乖離した価格をつける悪質な業者はもちろん是正しなくてはいけないですが、全国各地の福祉用具事業所の価格を同一価格にすることはおそらく不可能です。なぜなら、事業所への卸価格は大手と中小では違うのが現実ではないでしょうか。つまり、大手事業所へは大口の顧客となるため、福祉用具の製造メーカは卸価格を抑えることがありえます。対して中小事業所へはそれよりも高い価格で卸されます。卸値が違うのに、貸与価格を一律にしてしまうと、中小の利益がますます減り、結果、中小事業所は事業を持続できなくなります。

 

まとめ

福祉用具は介護サービスの中でも特殊といってよいのかもしれません。「平成29年介護事業経営実態調査結果」においても、他サービス種類と比べても高い利益率となっており、今後も様々な法改正が行われると考えられます。福祉用具のIoT化は今後必須だと個人的には考えており、それと併せて法改正も注視していきます。

 

www.mhlw.go.jp

WAVEを使って、会話でLINEを送る

WAVEは本日2017/10/05正式販売

ここ数日、スマートスピーカー関連のニュースがとどまることを知らない状況になっているようです。以前にAmazonEchoを引き合いに、スマートスピーカーの介護への活用方法に関して考察しました。

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ayanokouji777.hatenablog.com

AmazonEchoは予想通り、年内に日本で発売されるようです。

amazon-press.jp

また、Google Homeは2017/10/06に発売されます。

japanese.engadget.com

WAVEはもともと8月末に先行販売されていましたが、本日2017/10/05正式販売されました。

 

WAVEは進化していっている

8月末に届いたWAVEにできることは、音楽を聴けること、時間を聞けることくらいで、正直がっかりした覚えがあります。しかし、その後、8時にアラームを鳴らしてといったアラーム機能であったり、テレビをつけてといった、音声リモコンの機能など、WAVEは機能をふやしていきました。今後は音声メモやカレンダー機能も実装されるるようです。

japan.cnet.com

 

LINEメッセージを送る機能が実装されました

そして、本日、LINEメッセージを送る機能が実装されました。まずはこちらの動画をご覧ください。

youtu.be

そしてその結果が以下のLINEメッセージです。

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あらら、「会社帰りに卵を買ってきて」といったつもりなのですが、「会社帰りか孫を買ってきて」になってしまいました。その前の「明日はこっちに来てな」は正しく送られてきたのですが。

 

LINEはもはやプラットフォームと考えるべき

LINEは今や2億人の人に使われ、そのアクティブユーザー率は70%を超えるなど、単なるメッセンジャーアプリを超えて、プラットフォーム化しているといっても過言ではありません。今までスマホがないばかりにLINEで連絡を取れなかった高齢者なども、会話するだけでメッセージを送れるなら、使っていけるのではないでしょうか。電話するほどでもない、ちょっとしたこと、手が空いた時にでも聞いてほしいこと、それらをWAVEにより伝えることが可能です。

 

まとめ

スマートスピーカーはスマホの次と言われていますが、ここ最近のニュースを見る限り、LINE、GoogleAmazonが矢継ぎ早に製品をリリースするのを見るに、やはり生活になくてはならないものになっていくのではないでしょうか。Amazonでも買えるようになっています。介護においても、会話で様々なことができる、このガジェットを活用していく方法を考えていきたいと思います。

 

 

国際福祉機器展(H.C.R)で介護システムを見てきました

国際福祉機器展(H.C.R)は東京ビッグサイトで開催

2017年09月27日~09月29日まで東京ビッグサイトで開催されていました、国際福祉機器展H.C.Rに行ってきました。

www.hcr.or.jp

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国際福祉機器展の分類一覧

国際福祉機器展では、以下のような分類で様々な製品がありました。

  • 移動機器(車いす等)
  • 移動機器(杖・歩行器等)
  • 移動機器(リフト等)
  • 福祉車両・関連機器
  • ベッド用品
  • 入浴用品
  • 入浴用品
  • トイレ・おむつ用品
  • 衣類・着脱衣補助用品
  • コミュニケーション・見守り機器
  • 建築・住宅設備
  • リハビリ・介護予防機器
  • 義肢、装具
  • 日常生活支援用品
  • 介護等食品、調理器具
  • 福祉施設・住宅環境設備・用品
  • 感染症等予防用品
  • 在宅・施設サービス経営情報
  • 出版、福祉機器情報

今回はその中でも「在宅・施設サービス経営情報」に分類される、介護システムについて記載していきたいと思います。

 

介護システム=介護保険請求システム?

私が知る限り、ながらく介護システムといえば、NDソフトウェアとワイズマンの二強であったように思います。ここで言う、介護システムとは介護保険報酬請求システム(レセコンシステム)と同意と言えます。しかし近年は記録に特化したシステムが多く見られるようになりました。初めてそれ気づいたのは、富士データシステムです。大阪のバリアフリー展や東京の国際福祉機器展でも大きなブースで出展されています。7,8年前のバリアフリー展で、大きなブースといえば、やはりNDソフトウェアとワイズマンでしたが、今や同等かそれ以上のように思います。

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他社システムとのシームレスな連携

保険請求機能はorcaや他ベンダーと連携することにし、記録機能により注力するような、ロジックやブルーオーシャンシステムのような企業も出てきています。これらの企業の大半はAzureなどクラウドサービスを利用しています。対してレセコン、電子カルテのシステムは、一部クラウドされているものも近年出てきましたが、まだまだオンプレミスが大半です。

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モバイルファーストを前提とした洗練されたUI(デザイン)

これら記録に特化している会社は当然タブレットスマホで操作することがほとんどである想定からか、非常に洗練されたデザイン、操作性を有しているように見えます。たまにみかけませんか、なぜこんなにボタンが小さいのか、誤操作させようとしているのかと思えるほどの配置になっている画面。これらはレセコンベンダーが今まで通り、PCの操作の延長線上で設計しているからのように思います。レセポンシブデザインが当然の時代でこれでは厳しいと言わざるを得ないです。

 

介護システム企業としてどう考えるべきか

個人的にはそれぞれの得意分野に注力して、それらがシームレスに連携し、ユーザーがこの機能はこのシステムでと選択できるのが望ましいですが、正直そんなことは現実的ではないのかもしれません。ユーザーを掴んでいる企業が全ての機能を開発し、そのためになんとか最大公約数の尖りのない丸いシステムが出来上がってしまうようになってしまいます。

 

まとめ

私は介護システムを開発してる側の人間ですが、色々考えさせられることが多くありました。ユーザーである事業所様、エンドユーザーたる利用者様に貢献できるシステムであることは当然ですが、企業としてどうしていくか、どういう方向性で将来を見据えてシステムを構築していくかも考えていかなければならないと感じました。

KIROBOmini(キロボミニ)と会話してみました。

名古屋にて購入してきました

以前記事にしたとおり、kirobo miniを購入しました。

ayanokouji777.hatenablog.com

現在、kirobo miniはWEB注文し、愛知、東京のTOYOTAの営業所等で購入ができます。

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アプリ起動中は会話可能

あらかじめスマホからBlueToothでペアリングを行います。アプリを起動して、会話します。現状、バックグラウンドでアプリを動かして会話ということはできないようで、以降の動画は、別のスマホにて撮影しました。

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Kirobo miniを充電中は口が赤く点滅します。マニュアルいわく、ごはんを食べていることを表現しているとのことです。


kirobo mini 充電中


Kirobo miniと会話してみました

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Google スプレッドシートで血圧、脈拍を管理する

血圧、脈拍を管理する

高齢者ともなると血圧が高い人も多く、毎日計っている方も多いと思いますが。また高齢者に対し、介護をしている人自身も、睡眠不足や不規則な食生活により高血圧に陥るケースもありえます。私自身、最近高血圧である旨をいわれ、毎日計ろうと考え、どう管理すれば良いかと考えてみました。

 

ウェアラブル機器(活動量計)で管理できるか

Fitbitをはじめとした、ウェアラブル機器でなにかないかと調べてみましたが、これらは活動量計とよばれ、基本的に歩数や消費カロリー、心拍数は計れますが、血圧、脈拍を計るようなものは見つけられませんでした。

 

数値をクラウドで管理したい

ここは素直に血圧計を購入し、それをクラウドで管理しようと考えました。基本的に家で計るので単純にエクセルなどで管理しようとも思いましたが、病院先で計ることもありますし、パソコン、スマホからのどちらでも入力できる方が良いと考えました。そういった製品がないか調べたところ、オムロンの電子血圧計が見つかりました。

 

 こちらはOMRON connect(オムロンコネクト)と呼ばれる機能により、血圧計とスマホBlueToothで接続し、計った値をクラウドで管理するようです。

 

Google スプレッドシートに入力する

正直、上記製品は予算的に厳しく、計った数値自体を自分でどうとでも管理できるようなものがないかと考え、一般的な血圧計で計り、それをGoogle スプレッドシートで管理するようにしました。Google スプレッドシートは無料で使えるWeb上のエクセルのようなサービスです。

www.google.com

計った値で手動で入力しないといけなくなりますが、そこは我慢してこれで管理していきます。

 

パナソニック 上腕血圧計 ホワイト EW-BU16-W

パナソニック 上腕血圧計 ホワイト EW-BU16-W

 

 

血圧(高)、血圧(低)、脈拍を入力する

Googleスプレッドシートの列としては、血圧(高)、血圧(低)、脈拍と、入力した日時としました。日時は毎回入力するのが面倒なので、GoogleAppsScriptで自動入力することにしました。以下のブログを参考に、ツール - スクリプトエディタから以下のコードを記載し、値の変更をトリガーとして、日時を自動入力します。

function insertLastUpdated() {
var ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
var currentRow = ss.getActiveCell().getRow();
var currentCell = ss.getActiveCell().getValue();
var updateRange = ss.getRange('A' + currentRow) //更新日をいれる列をstringで指定。この場合はF列
Logger.log(updateRange);
//更新日の記入
if(currentRow>1){
if(currentCell) {
updateRange.setValue(new Date());
}
}
}

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qiita.com

 

グラフも表示してみる

挿入 - グラフからグラフエディタを起動して、グラフも表示してみます。

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まとめ

いかがでしょうか。今や無料のWebサービスは多々存在します。少し調べればほぼプログラミングもしなくても、色々なサービスを自分ごのみに使えるので、これを活用して、在宅介護をよりよくしていけるのではないでしょうか。私は次にこれをkintoneで使えるようにしたり、IFTTTやMIcrosoftFlowなどで違うサービスに連携するようなことを考えています。

 

KIROBOmini(キロボミニ)を車いすで活用できるか

コミュニケーションロボットの介護への活用

以前にも記事にしたように、私はすぐさまコミュニケーションロボットが介護に役に立つかということにはまだ懐疑的で、まずはホームコンシェルジュの役割を担っていけば良いのではないかと考えています。

ayanokouji777.hatenablog.com

ayanokouji777.hatenablog.com

 

コミュニケーションロボットを介して、会話での外とのかかわりを広げていくことで、引きこもりになりがちな高齢者への情報、サービスの提供、または介護者が遠隔地からコミュニケーションロボットを介しての見守り、会話などによる心のつながりを促進できるのではないかと考えています。

 

TOYOTAが出すコミュニケーションロボット

本日、2017/05/10からWEB予約が開始される、TOYOTAのコミュニケーションロボット、KIROBOminiに注目しています。

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toyota.jp

 

KIROBOmini(キロボミニ)はカーコンシェルジュ

TOYOTAから発売されるということで、車内での利用を想定しているのかと思いきや、それだけでなく、持ち運ぶことを想定しているようです。そのため、リチウムイオン電池を内蔵し、2.5時間連続したコミュニケーションがとれるようなので、四六時中会話などのコミュニケーションをしないようなら、かなりの時間を稼働できるのではないでしょうか。

 

KIROBOmini(キロボミニ)はスマートフォン必須

KIROBOminiはスマートフォンBlueToothで接続し、会話した内容、訪れた場所などをスマートフォンからクラウドに保持するようです。そのためスマートフォンが必須になります。

 

他のコミュニケーションロボットと比べてみると

KIROBOminiは会話して、利用者の好き嫌いなどの情報、訪れた場所を記録し、それに合わせて会話することができるようです。現状のコミュニケーションロボットの機能としては、それ以外に家電を操作したり、気温や室温などを記憶したりなども可能ですが、現状そのようなことはできないようです。その分、約4万円という価格を実現しているのだと思います。また月額費用も他のコミュニケーションロボットは5千円くらいが相場であるのに対し、KIROBOminiは350円です。機能をそぎ落として低価格を実現し、普及していこうという戦略でしょうか。

 

車いす利用者にKIROBOmini(キロボミニ)を活用できないか

以前に車いす利用者が知らない場所に行くことの困難さを記事にしました。KIROBOminiのようなロボットを車いすにセットして外出することで、その困難さを少しでも軽減できないでしょうか。

ayanokouji777.hatenablog.com

 

まとめ

私はKIROBOminiを購入する予定です。実物を手に入れて、また介護への活用を考えていきたいと思います。その際はまたブログでご報告させていただきたいと思います。