介護×IoT

IT,IoTによる具体的な(在宅)介護への活用方法を発信!

レビュー「DBPOWER ネットワークカメラ 720P」

 

ネットワークカメラに求める機能

私は「DBPOWER ネットワークカメラ 720P」を3台使っています。他のメーカーのネットワークカメラも持っていますが、以前記事に記載しましたが、こちらの製品は今のところ私が求める機能のすべてを持っています。

ayanokouji777.hatenablog.com

 

 

 

マイクとスピーカーで見守り

スマホまたはタブレット(PCからも利用できます)から実際に見た画面がこちらになります。

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上部のボタンにて、スピーカー、マイクのON/OFFが可能です。スピーカーは結構雑音が強いです。ただ、個体差があるのか、または改善していっているのか、3台買ったのはそれぞれ半年程度の間があるのですが、最後に購入したのは雑音がマシになっているように思います。マイクの方は、ONにすると画面をタップしている間は録音モードになり、その間に話せば、その音声がカメラ配置場所に流れます。このときも結構タイムラグがあります。テレビの衛星放送のようなイメージです。ただ、初回より、2回目の方は若干タイムラグがマシになるように感じます。もしかしたら、カメラは絶えずポーリングしていて、一度会話すると、その以後のある程度の間だけはポーリングの間隔が短くすることにより、タイムラグを抑制しているのかもしれません。

 

ずっと会話には不向き

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アクセシビリティとホームコンシェルジュ

アクセシビリティの定義

ここ1,2年前から「アクセシビリティ」という言葉を耳にすることが多くなってきたように思います。厚生労働省HPから引用すると、「アクセシビリティとは、年齢や身体障害の有無に関係なく、誰でも必要とする情報に簡単にたどり着け、利用できることをいいます。」とのことです。

www.mhlw.go.jp

 

WEBだけの話?

IT界隈でアクセシビリティというキーワードを出すと、WEBに関することという認識が多いです。これはとくに「ウェブアクセシビリティ」という言葉があるくらいで、高齢者や障碍者でもWEBからの情報を取得することが可能なように、例えば盲目の方は、音声読み上げでWEBの情報を取得するので、それを考慮してWEB作成するべきとの考えです。「ウェブ・コンテンツ・アクセシビリティガイドライン(WCAG)」という世界的なガイドラインも存在します。

Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0

 

SkypeとLine

以前こちらの記事で私はSkypeを使うと記載しました。

ayanokouji777.hatenablog.com

通常、友人らとの連絡はLIneを使っているのですが、なぜここではSkypeと記載したかというと、Skypeには自動応答という機能があるためです。

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この機能により、受信側(要介護側)は何も操作することなく、ビデオ電話をすることが可能です。

 

要介護側に操作をさせるのは難しい

前述の例であれば、要介護側がスマホをワンタップして、ビデオ電話を開始すれば良いだけのことですが、そのワンタップが難しいのです。もちろん操作ができる方であれば、それに越したことはないですが、基本的には、今までにない動作を強いるのは結局運用していけないと考えています。スマホは多機能で安価な素晴らしいデバイスであるとは思いますが、みなさんも使い始めのころは使いにくいと思っていたのではないでしょうか。慣れたから今は使いこなせてますが、要介護者に慣れろというのは厳しいです。

 

Amazon Dash Button

スマホのタップに比べて、物理的なボタンを押すという動作であれば、かなりハードルが下がります。IoT界隈で話題となった、Amazon Dash Buttonという製品は、ボタンを押すだけで、固定された商品をAmazonに発注することができるものです。これもスマホやPCでAmazonのサイトから発注するのを、ボタンを押すだけで、その行為を代替しています。ボタンを押すだけ、または洗剤が少なくなったらというなんらかのトリガー(引き金、きっかけ)で発注を行うという自動化、IoT化はすぐにでも実現しそうです。

 

アタック Dash Button

アタック Dash Button

 

 

gigazine.net

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夜中のトイレ介助と照明

食事、入浴、排せつ

在宅介護をする上で重要となるのは、食事、入浴、排せつです。事実、住宅改修されるのは、玄関、寝室、トイレ、浴室がほとんどです。まずは基本となるこれらを快適にしていくことで、在宅介護の生活向上を目指しましょう。

 

介護保険制度における住宅改修の手引き〔Q&A編〕 松山市ホームページ

 

夜中のトイレ介助

普段仕事をされている介護者にとって、夜はゆっくり睡眠をとりたいところですが、夜中のトイレ介助は要介護者の状況によりますが、うちではほぼ毎日でした。おむつもしていますが、やはり本人は気持ち悪いのでしょう。こちらをじっと見たり、顔色が変わったりするのを見ると、やはりトイレに連れていこうという気持ちになります。また、おむつをしていても、量が多かったり、寝ているときの体勢によると、どうしても漏れてしまい、布団がびしょびしょになることもあるので、これを防ぐためにもトイレ介助をしていました。

 

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寝ぼけてると負担は増す

ベッドから車いすへの移乗、廊下の歩行介助、トイレ内での補助、やることは色々ありますが、このとき、起きたばかりなので、お互い寝ぼけているのもあり、普段なら問題ないことでも、散漫になり、転倒させてしまうこともあるのが現状ではないでしょうか。

 

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自動で出来ることは自動で

介護の負担を軽減させることのポイントは、リスクの少ない自動化できる作業は自動化させることです。残念ながら移乗や歩行介助などはまだまだ自動化できません。私がやっていたのは、照明をつけることでした。よく見かける、センサーで人を検知すれば点灯するシンプルなものです。特に私が使っていたものは、人がいる間は点灯したままで、三脚もついているので、手すりなどにつけることもできます。

  

  

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IoT化する照明

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BOCCO(ボッコ)で情報共有

ひとりで介護をしてますか?

ここ数年、残念ながら耳にすることが多くなった、介護疲れによる自殺、とても悲しいことだと思います。

 

www.j-cast.com

 

ひとりでかかえこまない

「ひとりでかかえこまない」よく見かけるセリフで聞き飽きているかと思いますが、やはり相談できる人間をつくることが重要です。在宅介護をしている場合、どうしてもひきこもりがちになり、社会的に孤立してしまい、思い詰めてしまうケースが多いです。行政や、まずは近親者に相談できる人間をつくっていく努力をしなければいけません。国が薦めている、地域包括ケアシステムも、地域みんなで高齢者を支えるとの考えとなっています。

 

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厚生労働省HPより。

 

四六時中は見守れない

介護者がずっと見守ることができればよいですが、ほとんどの方は仕事をしており、四六時中見守るということは現実敵に不可能です。また、ネットワークカメラで遠隔から見守り、マイクにより声をかけることも、会社にいるときや電車などの移動中はなかかはばかられるのでないでしょうか。そんなとき、スマホから文字入力することで、音声に変換し、自宅で音声を流す、また留守電のようにあとからその音声を再生できるもの製品があります。

 

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0simで運用する見守り

宅内の見守り

見守りサービスは近年、拡大の一途をたどっています。

自宅や施設では、センサーによる人体検知や、ドアの開閉など、何が起こっているかを検知し、その情報を一元管理する。遠隔からその情報を把握する際には、その情報をクラウドにあげ、クラウド経由で情報を見るといった方法が主流です。

 

techon.nikkeibp.co.jp

 

外出時の見守り

徘徊など、要介護者が外出した際の見守りには、要介護者に小型の発信機を持参(最近は靴に埋め込むタイプなどもあります。)し、その発信機から、近くの住民のスマホに接続(BLEなど)、スマホからクラウドに情報をあげ、クラウド経由で情報を見るといった方法が主流です。

 

www.alsok.co.jp

 

近くの住民のスマホに接続」というのは、そのスマホに専用アプリがインストール済みであることが必須です。そのため、地域住民の協力なくして、その方法の実現はむつかしいですが、いずれ、電柱や公的なモノにその機能を代替するようなものができるのではないかと期待しています。

ayanokouji777.hatenablog.com

 

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在宅介護の遠隔掃除

掃除ロボット

ルンバをはじめとした、掃除ロボットはもはや普及期に入っていると考えています。
在宅介護をするにあたり、時間はいくらあっても足りないはずです。
介護ロボットの活用にしてもそうですが、ロボットでも事足りることは
ロボットに任せ、介護者は要介護者へ時間をさくべきだと考えます。

私が使用しているのは、PanasonicのRULO(ルーロ)です。

 

 


部屋の隅もわりかし掃除しますし、かなりパワフルに動きます。
パワフルすぎて、座布団についている紐のようなものを
吸い込み、きりとってしまったこともありました。

掃除前に床に物を置かないように、整理しないといけないですが、
従来、掃除機をかけていた手間を削減できる効果があります。

値段帯も最近はこなれてきて、5万円程度で購入できます。

外出時や、要介護者をデイケアなどのサービスを使用している間など
自宅に不在の間に動かすことで、時間の短縮や
副次的に防犯にも役立つかもしれません。

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以下ののレビューも参考にしてください。確かに、集じん容積(ゴミの貯めれる容量)は少ないです。

 

ロボット掃除機、自宅で7機種大検証! - 日経トレンディネット

 

家電をコントロール

外出時に動かしておくとなると、家を出る際に動かすということになりますが、
家を出す際は特に、バタバタするものだと思います。
特に自力歩行が難しい要介護者の場合には、移乗に労力を使い、
そこまで気がまわらないというのが現実的な意見ではないでしょうか。

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介護ロボットの導入と補助金

補助金

介護ロボットに関する話題も、新聞やメディアで頻繁に見る機会も増えてきていることから分かるように、政府としては介護ロボットの普及に力を入れています。「介護ロボット等導入支援特別事業」は介護サービスを影響している事業所へ、介護ロボットを導入する費用を助成するものです。

 

www.mhlw.go.jp

 

要件に一致するロボットの例示として、テクノエイドや介護ロボットポータルサイトが記載しています。(ちなみに、「リストはあくまでも例示であってこれに限定されるものではありません。」と記載されているとおり、あくまで例示であり、補助の対象として適用されるかどうかは、おそらく保険者の判断になるかと思います。)

 

当初この補助金の上限は1事業所あたり300万円だったのですが、締め切りまでに寄せられた要望の総額が、予算52億円の4倍を超えたため、92万7000円となりました。

 

厚生労働省経済産業省

先の補助金厚生労働省の事業であり、例示にあった介護ロボットポータルサイト経済産業省のロボット介護機器開発・導入促進事業に寄るものです。厚生労働省は現在の超高齢社会での介護負担の軽減として、経済産業省はあらたな産業として、介護ロボットの普及を狙っているように感じます。

 

robotcare.jp

 

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