介護×IoT

IT,IoTによる具体的な(在宅)介護への活用方法を発信!

0simで運用する見守り

宅内の見守り

見守りサービスは近年、拡大の一途をたどっています。

自宅や施設では、センサーによる人体検知や、ドアの開閉など、何が起こっているかを検知し、その情報を一元管理する。遠隔からその情報を把握する際には、その情報をクラウドにあげ、クラウド経由で情報を見るといった方法が主流です。

 

techon.nikkeibp.co.jp

 

外出時の見守り

徘徊など、要介護者が外出した際の見守りには、要介護者に小型の発信機を持参(最近は靴に埋め込むタイプなどもあります。)し、その発信機から、近くの住民のスマホに接続(BLEなど)、スマホからクラウドに情報をあげ、クラウド経由で情報を見るといった方法が主流です。

 

www.alsok.co.jp

 

近くの住民のスマホに接続」というのは、そのスマホに専用アプリがインストール済みであることが必須です。そのため、地域住民の協力なくして、その方法の実現はむつかしいですが、いずれ、電柱や公的なモノにその機能を代替するようなものができるのではないかと期待しています。

ayanokouji777.hatenablog.com

 

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在宅介護の遠隔掃除

掃除ロボット

ルンバをはじめとした、掃除ロボットはもはや普及期に入っていると考えています。
在宅介護をするにあたり、時間はいくらあっても足りないはずです。
介護ロボットの活用にしてもそうですが、ロボットでも事足りることは
ロボットに任せ、介護者は要介護者へ時間をさくべきだと考えます。

私が使用しているのは、PanasonicのRULO(ルーロ)です。

 

 


部屋の隅もわりかし掃除しますし、かなりパワフルに動きます。
パワフルすぎて、座布団についている紐のようなものを
吸い込み、きりとってしまったこともありました。

掃除前に床に物を置かないように、整理しないといけないですが、
従来、掃除機をかけていた手間を削減できる効果があります。

値段帯も最近はこなれてきて、5万円程度で購入できます。

外出時や、要介護者をデイケアなどのサービスを使用している間など
自宅に不在の間に動かすことで、時間の短縮や
副次的に防犯にも役立つかもしれません。

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以下ののレビューも参考にしてください。確かに、集じん容積(ゴミの貯めれる容量)は少ないです。

 

ロボット掃除機、自宅で7機種大検証! - 日経トレンディネット

 

家電をコントロール

外出時に動かしておくとなると、家を出る際に動かすということになりますが、
家を出す際は特に、バタバタするものだと思います。
特に自力歩行が難しい要介護者の場合には、移乗に労力を使い、
そこまで気がまわらないというのが現実的な意見ではないでしょうか。

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介護ロボットの導入と補助金

補助金

介護ロボットに関する話題も、新聞やメディアで頻繁に見る機会も増えてきていることから分かるように、政府としては介護ロボットの普及に力を入れています。「介護ロボット等導入支援特別事業」は介護サービスを影響している事業所へ、介護ロボットを導入する費用を助成するものです。

 

www.mhlw.go.jp

 

要件に一致するロボットの例示として、テクノエイドや介護ロボットポータルサイトが記載しています。(ちなみに、「リストはあくまでも例示であってこれに限定されるものではありません。」と記載されているとおり、あくまで例示であり、補助の対象として適用されるかどうかは、おそらく保険者の判断になるかと思います。)

 

当初この補助金の上限は1事業所あたり300万円だったのですが、締め切りまでに寄せられた要望の総額が、予算52億円の4倍を超えたため、92万7000円となりました。

 

厚生労働省経済産業省

先の補助金厚生労働省の事業であり、例示にあった介護ロボットポータルサイト経済産業省のロボット介護機器開発・導入促進事業に寄るものです。厚生労働省は現在の超高齢社会での介護負担の軽減として、経済産業省はあらたな産業として、介護ロボットの普及を狙っているように感じます。

 

robotcare.jp

 

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ドローンネットワークカメラで見守り

遠隔操作のネットワークカメラ

現状の一般的なネットワークカメラはパン(左右振り)やチルト(上下ふり)はするものの、据え置き対応なため、カメラから離れた場所を撮影するということはできません。カメラを各部屋や廊下などに配置すれば良いのかもしれませんが、電源の問題もありますし、どうしても死角は出来てしまいます。

しかし、最近ようやく出てきました!

 

 

ただ、充電器に自動で戻るようなことはできず、すべて手動で操作しなくてはいけないようなのが惜しいです。

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ネットワークカメラのセキュリティについて

ネットワークカメラは危険?

ネットワークカメラと聞いて、ネガティブなイメージを持つ人もいらっしゃるかと思います。それはおそらく、監視されているといった、プライバシーの侵害等々に起因するためではないでしょうか。

 

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 映像流出

つい先日も、世界中のネットワークカメラの映像を表示するサイトが話題になったことは記憶に新しいと思います。これに関しては、初期パスワードのままであったことが問題で私が実際に購入した最近のカメラでは、初期値のままだと警告が出たり、変更しないと使用できないなどの改善が見受けられます。

www.insecam.org

 

私が実際にこの映像表示サイトをいくつか見た限りでは駐車場が表示されていることが多いように感じました。駐車場を利用される際、誰かに覗かれているというのは確かに気持ちの良いものではありませんが、ただ、誤解を恐れずにいうと、カメラ以外にも、駐車場の管理人または往来中の人に見られることと違いはあるでしょうか。 大事なことは、公開、非公開を適切に分けることではないでしょうか。

 

シルエット表示

どうしても被写体を表示するのがまずい場合はシルエット表示するという技術もあります。市販されているネットワークでこの機能を搭載しているものは見つけられませんでしたが、こういったセキュリティに配慮した機能を気軽に使えるものもいずれ普及していくのではないでしょうか。

web.canon.jp

まとめ

見守りのためにネットワークカメラを使う際にはパスワードの設定はかならずしてください。ただ、セキュリティに過敏になるあまり、使用を躊躇するのはもったいないと考えます。

 

介護とコミュニケーションロボット

介護ロボットという言葉を、最近はよく耳にすることも多くなったのではないでしょうか。ただ、介護ロボットと一口にいっても、入浴補助、食事補助、歩行支援、高齢者レクリエーション、見守りなど、実に多種多様なものがあります。その中でも、今回はコミュニケーションロボットについて考察してみたいと思います。

コミュニケーションロボット

・パロ

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おそらく、現在有名となった介護コミュニケーションロボットとしては、アザラシ型ロボット「パロ」がまず最初に有名となったのではないでしょうか。日本の独立行政法人産業技術総合研究所産総研)が開発し、2002年にギネスブックから世界一の癒しロボットとして認定されています。日本のみならず、なんなら海外の方が有名かもしれないほどで、イギリス、スウェーデン、イタリアなどで高い評価を受けたとのレポートもあります。

・パルロ

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よりロボット感が強くなったのが、富士ソフトのパルロです。高齢者と運動しているパルロの映像、記事などをメディアで見たことある方も多いのではないでしょうか。パルロは富士ソフトのHPでもアピールしているように、、介護施設での運動、リクリエーションを行うことをひとつの明確な目的にしているように感じます。

・うなずきかぼちゃん

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家庭用磁気絆創膏「ピップエレキバン」で有名な、ピップ株式会社のうなずきかぼちゃんです。パロのような、ぬいぐるみ感が強いでしょうか。いろいろな言葉をしゃべったりし、認知症の方の話し相手に活用されています。(話し相手というサービスも介護分野では需要があります。こころみ社の「つながりプラス」などが有名です。

tsunagariplus.cocolomi.net

 

BOCCO(ボッコ)

BOCCOについては、以下の記事をご覧ください。

ayanokouji777.hatenablog.com

ayanokouji777.hatenablog.com

 

 

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ネットワークカメラでの見守り

四六時中見守るということ

介助者が高齢者(および心身の障碍者など。)を
四六時中見守るということは現実的に不可能です。
少し目を離したすきに外に出てしまい、認知症患者の鉄道事故」といった事故が発生したケース、転倒や徘徊、それらを最小限するためにネットワークカメラの活用はいかがでしょうか。

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ネットワークカメラの機能

私がネットワークカメラに求める機能は以下のとおりです。
・録画できること
・パン(360度近く回転)できること
・1万円以下で安価であること
・動体検知または人体検知ができること
・検知をプッシュ通信などで知らせてくれること
・音も聞けること
・マイク内臓で遠隔から声をかけれること

具体的な日常ケース

朝、高齢者はまだ睡眠中なため、キッチンで朝食を準備する。
キッチンから高齢者は見えないが、寝室にあるネットワークカメラにより手元のスマホで目を確認する。
高齢者が起きてくるときは、動体検知(または人体検知)によりスマホにプッシュ通信が来るため、見逃すことを防ぐ。

遠隔地に住む、娘がマイクとスピーカーにより声かけ。
あまり音質はよくなく、タイムラグもあるが、それが逆に挨拶と簡単な会話程度に済ませるような雰囲気になり遠隔地の娘も負担少なく、高頻度で会話することで家族のコミュニケーションが生まれる。

夜、近所に住んでる息子が仕事帰りにカメラにより、そろそろ寝る、またはトイレ介助が必要かを判断し、その際は立ち寄り介助を行う。
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